NY金・銀市況=金は続落、米JOLTS求人件数の増加で上げ一服

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/ 8)  2341.6     2346.1      2327.4      2333.4     -  5.5
          (24/12)  2387.7     2392.4      2374.0      2379.9     -  5.4
   銀     (24/ 9)  2976.5     3012.5      2949.0      2965.8     +  4.5
         (24/12)  3021.0     3055.5      2992.5      3009.2     +  4.8
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           170,447       149,945       451,708        (+  3,354)
  銀           53,089        47,959       154,647        (-    689)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          39,331.85  + 162.33
     前日  161.46/48   1.0739/41   ・ナスダック         18,028.77  + 149.47
     本日  161.46/48   1.0744/46   ・10年米国債利回り      4.44  -   0.04
・NY原油  (24/ 8)   82.81 - 0.57  ・SPDR保有金残高    827.61  -   1.44
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金は続落、銀は小幅続伸。終値の前日比は金は5.7〜4.6ドル安、
中心限月の8月限が5.5ドル安、銀が4.5〜7.1セント高、中心限月の9月限は
4.5セント高。
 金8月限は続落。時間外取引では、押し目を買われたが、米国のインフレ加速に対す
る懸念を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となっ
た。日中取引では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のディスインフレ発言を
受けて押し目を買われたが、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数の増加を受けて戻
りを売られた。
 銀9月限はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のディスインフレ発言によるド
ル安を受けて買い優勢となった。
 ニューヨーク金8月限は続落。時間外取引では2328.6〜2343.8ドルのレ
ンジで推移、前日比9.2ドル安の2329.7ドルとなった。8月限は高寄りしたの
ち、押し目を買われたが、米国のインフレ加速に対する懸念を受けて戻りを売られた。
欧州時間に入ると、ドル高を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、2327.4ドルまで下落したのち、パウエル米連邦準備理事会(F
RB)議長のディスインフレ発言を受けて押し目を買われ、2346.1ドルまで上昇
した。その後は、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数の増加を受けて戻りを売られ
ると、2329.7ドルまで下落した。
 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が、米国は「ディスインフレの道」に戻っ
たと述べたことを受けてドル安に振れた。ただ5月の米雇用動態調査(JOLTS)求
人件数が22万1000件増の814万件となると、ドル安が一服した。
 ニューヨーク銀9月限は、時間外取引で2952.0〜2979.5セントのレンジ
で推移し、前日比7.8セント安の2953.5セントとなった。9月限は高寄りした
のち、米国のインフレ加速に対する懸念を受けて戻りを売られた。欧州時間に入ると、
ドル高を受けて売り優勢となった。
 日中取引では、2949.0セントまで下落したのち、パウエル米連邦準備理事会
(FRB)議長のディスインフレ発言によるドル安を受けて買い優勢となった。時間外
取引の高値を突破し、3012.5セントまで上昇した。その後は、米雇用動態調査
(JOLTS)求人件数の増加を受けて戻りを売られたが2960.5セントで押し目
を買われた。
 7月1日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1756万6512オ
ンス、銀は51万5911オンス増の2億9817万8519オンス。

今日の材料
・6月のユーロ圏の消費者物価指数(HICP)速報値は前年比2.5%上昇と、5月
の2.6%上昇から小幅に鈍化した。伸び率は市場予想と一致した。
・欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏でサービス価格の上昇が続いて
いるものの、6月のインフレ鈍化は正しい方向への一歩になるとの見方を示した。
・米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、ポルトガルで開催された欧州中央銀
行(ECB)主催の会合で、米国は「ディスインフレの道」に戻ったものの、FRBは
利下げに着手する前にインフレが鈍化しているとの「確信を持ちたい」とし、一段のデ
ータを確認する必要があるという見解を示した。
・大手格付け会社S&Pグローバルは、米国やフランスなどの主要経済国が今後数年間
に債務水準の上昇を抑制する可能性は低いと警告した。
・5月の米雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が22万1000件増の814万
件と、過去2カ月の大幅な減少から増加に転じた。一方、経済活動の減速を背景に解雇
件数は増加した。予想は791万件だった。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米経済に弱体化を示す「警告の兆候」が見
られていると述べた。
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