シカゴ大豆市況=期近限月は続伸も期中以降は反落、米産地の好天が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2024/07   1,159.25    1,175.00    1,159.25     1,165.00      + 5.50
  2024/09   1,106.50    1,120.50    1,105.75     1,110.75      + 3.25
  2024/11   1,110.75    1,124.00    1,108.75     1,113.00      + 2.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        265,259        223,122        775,806  (+ 12,660)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(7月8日−7月12日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は期近の主要限月は続伸だが期中以降は反落。終値の前営業日比は2.75セン
ト安〜5.50セント高。中心限月の11月限は2.00セント高の1113.00セ
ント。

 これまでの下落の後で売り警戒感が強まるなか、前日に続いて修正高となった。た
だ、米産地の一部では表土の乾燥が懸念されるとはいえ気温は低下するなど高温乾燥に
対する懸念は和らいでいるため上値は限られ、小幅な上昇にとどまった。

 11月限は1110.75セントで取引を開始。アジアの時間帯序盤に1108.
75セントまで値を落とした後は上値探りに転じ、シカゴの時間帯前半には1124
セントの高値に達した。ただ、高値からは値を崩して1110セント台前半まで軟化。
終盤は1111〜1114セントの限られたレンジ内での高下となり、この日の安値圏
のまま引けを迎えた。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは気温が低下しシルキング期を迎えるコーンにとって好天が続いてい
る。ただ、一部地域では表土の土壌水分が不足気味で、6月30日時点での表土の土壌
水分不足の比率はイリノイ州、インディアナ州、オハイオ州で40%以上を記録してい
る。対照的に中西部北部では土壌水分が過剰な状態となっているが、2日には中西部北
部で散発的な降雨が発生している。
 米国の多くの地域では気温が低下しているが、大西洋沿岸地域では7月4日以降に再
び気温が上昇するだろう。一方、寒冷前線が通過中の中部および東部では広い範囲で散
発的な降雨となり、今後5日間は中西部、プレーンズなどで25〜75ミリの雨量を記
録する見込み。6〜10日間予報に関しては7月7〜11日にかけて全国的に気温は平
年並〜平年を上回る一方、雨量は中西部南部で平年を上回るが、プレーンズ北西部の半
分の地域では平年以下に留まるだろう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではテキサス州、オクラホマ州、カンザス州の一部で熱波となり2日の最
高気温は38℃前後に達している。この熱波は夏穀物などにマイナスの影響を与える一
方、冬小麦の収穫には好適となっている。プレーンズ北西部の半分の地域では降雨が発
生しており、春に作付された穀物の生育に適した天気となっている。
 南部ではメキシコ湾岸西部からミシシッピデルタにかけての地域以外では穏やかな天
気が広がっている。ただ、南東部の一部では依然として降雨が必要となっている。
 大豆製品は、大豆粕は期近2限月は堅調ながら3番限以降が下落。大豆油は大豆の
堅調な足取りに追随した。大豆粕期近12月限は前日比4.3ドル安の328.30ド
ルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは気温が低下しシルキング期を迎えるコーンにとって好天が続く。
・コーンベルトの一部地域では表土の土壌水分が不足気味。
・2日には中西部北部で散発的な降雨が発生。
・今後5日間は中西部、プレーンズなどで25〜75ミリの雨量を記録する見込み。
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