[今日の視点]貴金属=急反発、NY高を引き継ぐ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、急反発して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク高を受けて買い優勢と
なろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けて堅調となろ
う。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は24.19ドル高
の2389.88ドル、銀が60セント高の3125セント、プラチナが18.26ド
ル高の1026.35ドル、パラジウムは6.37ドル安の1026.60ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=160.78/80円で、前営業日の
大引け時点から0.18円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2380円前後、銀は161.0円前後、プラチナ
は5295円前後、パラジウムは5300円前後。
【NY金は米労働市場の緩和が支援】
 金は前週末の海外市場では、米労働市場の緩和を受けて急伸した。
 金は米労働市場の緩和が支援要因になった。6月の米雇用統計によると、非農業部門
雇用者数は前月比20万6000人増と事前予想の19万人増を上回った。ただ4〜5
月分が11万1000人下方改定された。失業率は前月の4.0%から4.1%に上昇
し、2021年11月以来の高水準となった。米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁
は、米連邦準備理事会(FRB)はインフレ目標2%の達成に向けて大きく前進した
が、まだ道のりは残っていると述べた。今週は6月の米消費者物価指数(CPI)の発
表がある。
 パレスチナのイスラム組織ハマスが、レバノンの親イラン組織ヒズボラに対し、パレ
スチナ自治区ガザでの停戦に向けた修正案を説明した。ハマスの幹部は6日、ガザでの
戦闘終結に向けた合意第一段階の16日後からイスラエル人質解放を巡る交渉を開始す
るという米国の提案を受け入れたと述べた。
 フランスの国民議会(下院、定数577)選挙で、左派連合が第1党となる見通しと
なった。出口調査の結果で明らかになった。過半数を確保して次期政府の組閣を狙って
いた極右政党・国民連合(RN)を実質的に率いるルペン氏は予想外の打撃を被った。
左派勝利の見通しを受け、週明けのユーロは対ドルで下落したが、押し目は買われた。
 銀は前週末の海外市場では、ドル安や金急伸を受けて買い優勢となった。
【プラチナはドル安や金急伸が支援】
 プラチナは前週末の海外市場では、ドル安や金急伸を受けて買い優勢となった。
 プラチナはドル安や金急伸が支援要因になった。6月の米雇用統計で労働市場の緩和
が示された。今週は6月の米消費者物価指数(CPI)の発表があり、インフレ鈍化が
示されると、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待が高まることになりそうだ。
<今日の予定>
・国際収支(経常収支) 2024年5月(財務省)
・独貿易収支 2024年5月(連邦統計庁)
・米消費者信用残高 2024年5月(FRB)
・建玉明細報告(CFTC)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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