シカゴ大豆市況=軒並み小幅高、米産地の好天も好調な輸出が相殺し買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2024/08   1,097.50    1,101.00    1,089.00    1,098.50     + 1.25
   2024/09   1,039.75    1,043.75    1,030.25    1,040.75     + 2.50
   2024/11   1,042.00    1,046.25    1,031.75    1,043.00     + 2.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物        214,371         213,498        842,050 (+  5,757)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(7月11日までの週)
 大 豆:73万5100トン(事前予想レンジ:25万〜75万トン)
 大豆粕:30万8700トン(事前予想レンジ:10万〜85万トン)
 大豆油: 1万8200トン(事前予想レンジ:5000〜2万5000トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(7月24日−7月28日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を上回る。
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 大豆は軒並み小幅高。終値の前営業日比は0.75セント〜2.75セント高。中心
限月の11月限は2.00セント高の1043セント。

 米農務省(USDA)が大口成約を発表したことに加え、USDA週間純輸出成約高
も前週から大幅に増加したことが強気材料視された。ただ、米産地での好天や米中対立
の強まりに対する警戒感が重石となったため上げ幅は限られた。
 11月限は1042セントで小高く取引を開始しながらも米産地の好天や米中対立懸
念からアジアの時間帯序盤に値を落とし1031.75セントの安値を記録したが、
好調な輸出を手掛かりに買い戻されて浮上。1046.25セントの高値を付けた後、
やや値を落としたが堅調に引けを迎えた。

 米農務省(USDA)が発表した7月11日までの大豆週間純輸出成約高は73万
5100トンで前週の39万9300トンを大幅に上回った。今年度の累計純輸出成約
高は4535万6800トンで前年度同期の5256万6200トンを約13.7%下
回っている。
 USDAは仕向け地不明で24/25年度積み51万トンの大豆、15万トンの大豆
粕の大口成約を発表した。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは、ミシシッピーバレー上流上空には高気圧が広がり気温が低下する
なか降雨は発生していない。18日の中西部の最高気温はほとんどの地域で26℃以下
に留まっている。コーンベルトの夏穀物は概ね良い状態にあるが、中西部北部の土壌水
分過剰な地域では気温の上昇が望ましい。
 今後数日間、南部では雷雨となりテキサス州中部および東部から大西洋沿岸南部から
中部にかけての地域では5日間の雨量は50〜150ミリが見込まれる。一方、ミシシ
ッピーバレー中流から上流にかけての地域から北東部にかけての地域では来週は降雨は
発生しない見込み。プレーンズでは来週後半に広い範囲で雷雨になるだろう。
 6〜10日間予報に関しては7月23〜27日はプレーンズ中部から南部にかけて、
コーンベルト南部で気温は平年以下〜平年並が見込まれる。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)

 米プレーンズでは、概ね降雨の発生は無いなか気温は平年を上回る水準まで上昇。ハ
イプレーンズ北部およびモンタナ州ではすでに熱波が広がっており10日には最高気温
は39℃まで上昇。プレーンズ北部全域では高温乾燥となり、冬小麦の成熟および収穫
には適した天気となっている。散発的に降雨が発生するなか気温が上昇していることで
春に作付された穀物の生育が促されている。
 米国南部では、大西洋沿岸南部に広がる低気圧の影響でフロリダ州の一部で降雨が発
生。大西洋沿岸中部でも散発的な降雨が発生。ただ南東部では干ばつが続いておりコー
ン及び大豆などの穀物にとって恵みの雨が必要となっている。
 大豆製品は、大豆油は大豆高に支援されて買い優勢となったが大豆粕は大口成約の発
表にも関わらず、大豆油とのストラドルに絡んだと見られる売りに下押された。大豆粕
の期近12月限は前日比0.60ドル安の311.50ドル。
今日の材料
・コーンベルトではミシシッピーバレー上流上空には高気圧が広がり気温が低下する
 なか降雨は発生せず。
・18日の中西部の最高気温はほとんどの地域で26℃以下に留まる。
・コーンベルトの夏穀物は概ね良い状態にあるが、中西部北部の土壌水分過剰な地域
 では気温の上昇が望まれる。
・ミシシ
ッピーバレー中流から上流にかけての地域から北東部にかけての地域では来週は降雨
 は発生しない見込み。
・7月11日までの大豆週間純輸出成約高は73万5100トンで前週の39万
 9300トンを大幅に上回る。
・USDAは仕向け地不明で24/25年度積み51万トンの大豆、15万トンの
 大豆粕の大口成約を発表

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