とうもろこし週間展望=国内外とも弱気ムード

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
             [8月5日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    7月29日〜8月2日
            始 値   高 値    安 値       終 値   前週末比
<東 京> 先限  37,250   39,270(29)   34,960 (2)  34,960    -2,540
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<シカゴ>1 日終値 前週末比  |<週間統計データ>  (7月25日まで)
   24/ 9  382.00  -12.50     |週間輸出検証高:105万8,922トン
   24/12  398.50  -11.50     |週間輸出成約高: 87万8,700トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 149.09円  前週末比 4.51円の円高
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 【前週のレビュー】とうもろこしは期近7月限と期先3本が一代安値を更新する下落
となり、売り方に有利なチャート。先限は3万7000円割れとなると、3万6000
円まで支持線がない。シカゴコーンは修正高継続も徐々に産地の降雨不足、高温乾燥の
影響は受けにくくなる時期になっているとした。
【とうもろこし先限は21年10月以来の安値】
 とうもろこし先限は2日の深夜取引で3万5000円を試すまで下落となった。先限
として21年10日以来、2年10カ月ぶりの安値をさらに更新した。2日の日中取引
では3万4960円の安値をつけ、安値引けとなった。期近9月限、期先3月限が2日
に2000円超の下落で引けるなど、総弱気ムード、一代安値を更新する限月が続出
し、売り方に有利な展開に変わりない。ファンダメンタルズ一からもシカゴコーンの安
値低迷、円高の進行と弱材料が多い。
 先限は3万5000円割れとなり、次の下値のメドは2021年10月の安値3万
4800円、節目の3万4500円となる。14日間の相対力指数が15台まで低下
し、稀に見る弱気相場と同時に売り過剰感が台頭している。市場参加者が少ないなか、
売り過剰感から買い戻しは見られず。値頃感から容易な買い仕掛けはリスク大だ。
 依然として期先の取組高は2ケタにとどまっており、期近11月限が最も取組高が多
い。11月限は支持線の3万7000円割れとなると、下げ足を速め、手じまい売りが
進む可能性あり。
【シカゴコーンは豊作観測で安値更新、12月限は400セント割れ】
 シカゴコーンは安値模索となった。今年の米国産コーンの豊作観測から売り圧力が強
く、指標の期近12月限は7月31日に終値で400セント割れとなった。1日も戻り
鈍く、400セント割れで引けた。8月12日に米農務省(USDA)から月例需給報
告の発表があるが、24/25年度の生産見通し、イールド(単収)、期末在庫の上方
修正の可能性あり。7月の開花〜受粉に当たるシルキング〜ドウのステージを無難に通
過し、天候リスクは後退した。
大幅な売り越し状態にある大口投機家の買い戻しで自律反発の可能性はあるが、
400〜410セントのレンジでは戻り売りが待ち受けか。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
5日 ●オーストラリア(バンク・ホリデー)
   金融政策決定会合議事要旨公表 6月13-14日分(日本銀行)
   中国サービス業購買担当者景況指数 2024年7月(財新)
   ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年7月確報(Markit)
   ユーロ圏生産者物価指数 2024年6月(EUROSTAT)
   米非製造業景況指数 2024年7月(ISM)
   米週間穀物輸出検証高(USDA)
   作柄報告(USDA)
   土壌水分報告(USDA)
6日 キャッシュレートターゲット公表(オーストラリア準備銀行)
   全世帯家計調査・消費支出 2024年6月(総務省)
   独製造業受注 2024年6月(経済技術省)
   ユーロ圏小売売上高 2024年6月(EUROSTAT)
   米貿易収支 2024年6月(商務省)
7日 中国貿易収支 2024年7月(税関総署)
   独貿易収支 2024年6月(連邦統計庁)
8日 国際収支(経常収支) 2024年6月(財務省)
   独鉱工業生産指数 2024年6月(経済技術省)
   米新規失業保険申請件数(労働省)
   米週間穀物輸出成約高(USDA)
9日 ●南ア(全国婦人の日)
   中国消費者物価指数 2024年7月(国家統計局)
   中国生産者物価指数 2024年7月(国家統計局)
   独消費者物価指数 2024年7月確報(連邦統計庁)
   建玉明細報告(CFTC)

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