CFTC大口投機資金動向(7/30時点):金・原油買いが縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【概略】
 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における7月
30日時点の大口投機家の売り越しは344万2322枚となり、前週の308万
6346枚から拡大した。取組高合計は4541万4610枚となり、前週から53万
5453枚(1.2%)増加した。
 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.4%増、債券
合計が2.3%増、為替合計が0.5%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が
2.1%減、エネルギー合計は0.1%減、金属合計は5.5%減となった。
 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で買い戻しが手じまい売
りを上回って買い越しを拡大、債券で新規売りが新規買いを上回って売り越しを拡大し
た。為替は手じまい売り、新規売りが出て売り越し(ドル買い)を拡大した。

【現在の市場テーマと大口投機家の動向】
 前週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエル米連邦準備理事会(FRB)
議長が9月利下げの可能性を示唆した。ただ中国の財新製造業購買担当者景気指数(P
MI)の50割れと米ISM製造業景気指数の低下を受けて景気減速懸念が高まった。
7月の米雇用統計で労働市場の減速が示されると、リスク回避の動きが広がった。一
方、日銀金融政策決定会合では利上げが決定された。
 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が7万3460枚売り越し(前週10万
7108枚売り越し)、ユーロは1万7799枚買い越し(同3万5906枚買い越
し)、英ポンドは11万1471枚買い越し(同14万2183枚買い越し)となっ
た。ユーロは手じまい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。

 商品市場では、原油が中東情勢に対する懸念が下支えになったが、景気減速懸念の高
まりを受けて戻りを売られ、6月5日以来の安値72.97ドルを付けた。貴金属市場
では、金が米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げが示唆されたことを受けて7月
17日以来の高値2475.29ドルを付けたのち、リスク回避の動きを受けて上げ一
服となった。
 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が24万5493枚買い越し(前
週27万5998枚買い越し)に縮小した。手じまい売りが買い戻しを上回った。ニュ
ーヨーク金は24万6601枚買い越し(同27万3074枚買い越し)に縮小、ニュ
ーヨーク・プラチナは1万4314枚買い越し(同1万2208枚買い越し)に拡大し
た。金は手じまい売りが買い戻しを上回り、プラチナは新規買い、買い戻しが入った。

 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが21万2442枚売り越し(前週22万
1952枚売り越し)に縮小、大豆は16万7900枚売り越し(同13万8423枚
売り越し)に拡大した。コーンは買い戻しが手じまい売りを上回り、大豆は手じまい売
りが買い戻しを上回った。前週のコーンは、米産地の好天を受けて売り優勢となった。
MINKABU PRESS 東海林勇行

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。