シカゴ大豆市況=大幅続落、米需給緩和見通しに続く良好な作柄発表受け

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2024/08   1,003.00    1,003.00    1,002.00       989.00       -23.00
  2024/09     971.25      973.25      945.25       947.25       -24.00
  2024/11     986.75      988.50      960.50       962.50       -23.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物       233,222         268,182        793,969  (+  4,107)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月18日−8月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜上回る。雨量は平年を下回る〜平年並。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
(*12日付。13日付は日本時間午前6時現在、未発表。)
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 大豆は期近から大幅続落。終値の前営業日比は24.00〜17.25セント安。中
心限月の11月限は23.50セント安の962.50セント。

 米農務省(USDA)の月例需給報告での需給緩和見通しに加え、前日の日中取引終
了後に発表された作柄報告で米産地では順調なペースと良好な作柄を維持して生育が進
行していることが明らかとなったことが弱材料となった。11月限は960.50セン
トに達して一代の安値を更新。

 11月限は986.75セントで取引を開始した後は欧州の時間帯を終えるまで高値
圏での高下となり、この中で988.50セントの高値を付けた。ただ、シカゴの時間
帯を迎えると地合いはすぐに軟化に転じて一時は960.50セントの安値まで下落。
安値からの戻りも浅いまま20セント超の下げ幅を記録して引けを迎えた。
 米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは降雨の発生がない中、心地よい天気が広がっている。13日の最高
気温は25〜30℃で、ストレスをもたらすほどの熱波がない中、コーン、大豆は良好
な作柄を維持。
 13日午後または14日午前から熱帯性暴風雨エルネストはプエルトリコに接近する
見込みで、雨量は75〜150ミリが見込まれている。ただ、この熱帯性暴風が米国本
土に脅威をもたらすことはないもよう。一方中西部では低気圧の移動に伴い今後5日間
で25〜75ミリの雨量をもたらす降雨が発生する見込み。
 6〜10日間予報では8月18〜22日にかけて全国的に気温は平年並〜平年を上回
る見通しだが、中西部、五大湖周辺西部では平年以下〜平年並にとどまるだろう。ま
た、中西部からメキシコ湾岸地域にかけての雨量も平年以下〜平年並となるもよう。

*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 プレーンズではカンザス州およびその周辺地域で雷雨が発生。ここ最近の降雨は成熟
していない夏穀物にとっては恵みの雨となっている。ただ、テキサス州では高温乾燥と
なっているうえ、熱波はオクラホマ州にかけて広がりを見せている。一方、プレーンズ
北部での降雨が収穫に与える影響は限られたものとなっている。
 南部ではメキシコ湾岸西部から大西洋沿岸南部にかけての地域で高温多湿となってい
る。テキサス州東部では13日の最高気温は38℃に達している。この気温の上昇は夏
穀物の成熟を促している。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油共に大豆の軟調に追随。大豆油にとって原油の軟調も弱
材料となった。また、大豆粕は大豆の大幅下落を受けて前日に続いて大きな下げ幅を記
録し、12月限は前日比5.40ドル安の299.20ドルで終了するなど、終値ベー
スで300ドルを割り込んだ。
今日の材料
・コーンベルトでは降雨の発生がない中、心地よい天気が広がる。
・コーンベルトではストレスをもたらすほどの熱波がない中、コーン、大豆は良好な
 作柄を維持。
・中西部では低気圧の移動に伴い今後5日間で25〜75ミリの雨量をもたらす降雨
 が発生する見込み。
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