【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における8月 13日時点の大口投機家の売り越しは324万8025枚となり、前週の314万 7080枚から拡大した。取組高合計は4582万2245枚となり、前週から51万 7191枚(1.1%)増加した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が0.3%減、債券 合計が2.3%増、為替合計が1.7%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 0.3%増、エネルギー合計は2.3%減、金属合計は0.5%増となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で手じまい売り、新規売 りが出て売り越しに転じ、債券で新規買いが新規売りを上回って売り越しを縮小した。 為替は手じまい売りが買い戻しを上回って売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、7月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが前年比で鈍化したが、米連邦準 備理事会(FRB)の大幅利下げ観測は後退した。一方、予想以上の米小売売上高を受 けて景気減速懸念が後退し、株高に振れた。今週は22〜24日にワイオミング州ジャ クソンホールで年次経済シンポジウムが開催される。パウエル米FRB議長は23日に 講演する。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が2万3104枚買い越し(前週1万1354 枚売り越し)、ユーロは2万6983枚買い越し(同3万3580枚買い越し)、英ポ ンドは4万7812枚買い越し(同7万4399枚買い越し)となった。ユーロは手じ まい売り、新規売りが出て買い越しを縮小した。 商品市場では、原油がイランやイスラム組織ヒズボラによるイスラエル攻撃に対する 懸念を受けて7月22日以来の高値80.16ドルを付けたのち、ガザ停戦協議を控え て上げ一服となった。貴金属市場では、金が米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通 しを受けて堅調となり、史上最高値2509.22ドルを付けた。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が23万1543枚買い越し(前 週22万2342枚買い越し)に拡大した。買い戻しが手じまい売りを上回った。ニュ ーヨーク金は26万7264枚買い越し(同23万8749枚買い越し)、ニューヨー ク・プラチナは1万1939枚買い越し(同1万0291枚買い越し)に拡大した。 金、プラチナともに新規買いが新規売りを上回った。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが15万4005枚売り越し(前週15万 1969枚売り越し)、大豆は16万5723枚売り越し(同15万9128枚売り越 し)に拡大した。コーン、大豆ともに新規売りが新規買いを上回った。前週のコーン は、米国産地の良好な天気や高イールド見通しを受けて売り優勢となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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