シカゴ大豆市況=期近から大幅反発、下落後の修正や玉整理から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/09    938.00      957.50      938.00       956.25       +17.50
   2024/11    957.25      977.00      957.25       976.00       +19.00
   2025/01    976.00      995.50      976.00       994.50       +18.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        179,895        174,731         818,886   (+ 7,586)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(8月15日までの週)
 大 豆:39万8233トン(前週改定値:34万9636トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(8月18日までの週)
 大豆:開 花:95%(前週91%、前年95%、平年95%)
    着サヤ:81%(前週72%、前年84%、平年80%)
     「良」以上:68%(前週68%、前年59%)
     「劣」以下: 8%(前週 8%、前年13%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(8月25日−8月29日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は期近から大幅反発。終値の前営業日比は12.00〜19.00セント高。中
心限月の11月限は19.00セント高の976セント。

 大幅安となった前週を受けて売り警戒感が強まり修正のための買い戻しが見られた。
また、米産地の一部で低温による生育遅れ懸念が浮上したことや、プロファーマーによ
るクロップツアー開始を受けた玉整理の動きも買いを促す要因となった。
 11月限は976セントで取引を開始。アジアから欧州の時間帯を通して狭いレンジ
内での高下となったが、シカゴの時間帯を迎えると地合いを引き締めて引けにかけて値
位置を切り上げる足取りを展開。977セントの高値に達した後に高値を離れても押し
は浅く、高値圏を維持したまま引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の8月15日までの大豆週間輸出検証高は39万8233
トンで前週の34万9636トンを上回った。累計輸出量は4378万4599トンで
前年同時期の5154万6643トンをおよそ15%下回った。
 USDAによると8月18日時点の大豆開花率は95%で前年および平年と同率だっ
た。着サヤ率は81%で前年の84%を下回ったが、平年の80%は上回った。一方、
作柄のうち良以上は68%、劣以下は8%で共に前週と同率だった。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは降雨の発生はなく、最高気温は25〜30℃程度となっている。コ
ーンと大豆は概ね平年を上回るペースで生育しているため今週に入ってからの気温の低
下は大きな影響は絵年されないものの、中西部北部の生育ペースが平年を下回っている
地域では気温の上昇が好ましい。
 今週は今後数日間はほぼ全国的に降雨は発生しないだろう。ただプレーンズ北部では
25〜50ミリの雨量を伴う降雨が発生する可能性がある。また、南東部から中西部に
かけて降雨は発生しない見込みだが、今週、中西部の最高気温は概ね26℃以下にとど
まる見通し。
 6〜10日間予報に関しては8月24〜28日間は全国的に気温は平年を上回るだろ
う。また、この間、コーンベルト中部および東部を含めた東部地域での雨量は平年を下
回る見込み。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 米プレーンズでは記録的な熱波の影響で未成熟の穀物にストレスが発生。オクラホマ
州では18日に43℃を記録した。プレーンズ北部のその他の地域では気温の上昇によ
り穀物の成熟や収穫が進行。プレーンズ中部では低温となっている。
 米南部ではメキシコ湾岸地域では雷雨による暑さが和らいでいるが、多湿が続いてい
る。テキサス東部では熱波が続いており19日の最高気温は38〜40℃を記録。対照
的に南東部内陸では夏穀物の成熟や収穫に適した天気が広がっている。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の堅調な足取りに追随。大豆粕はこれまでの
下落の反動で上げ幅が大きくなった。大豆粕12月限は前日比8.40ドル高の
310.50ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは降雨の発生はなく、最高気温は25〜30℃程度
・コーンベルトでは今週は低温傾向に。
・8月15日までの大豆週間輸出検証高は39万8233トンで前週の34万9636
 トンを上回る。
・8月18日時点の着サヤ率は81%で前年の84%を下回ったが、平年の80%は
 上回る。
・作柄のうち良以上は68%、劣以下は8%で共に前週と同率。
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