きょうの為替市場でドル円は買い戻しが優勢となっており、146円台まで一時上昇する場面が見られている。前日は米雇用者数の年次改定やFOMC議事録を受けてドル売りが強まり、ドル円も144円台半ばまで下落している。ただ、下値ではファンド勢の買いも観測されており、145円の水準は維持されている状況。 ドル円はボラティリティの高い値動きが続いているが、明日の日米の中銀総裁の発言待ちの雰囲気が強まっている。日銀の植田総裁が国会に出席し、前回の日銀決定会合での利上げについて議員の質問を受ける。めずらしく世界中の投資家の注目を集めているが、利上げスタンスは崩さないものの、先日の内田副総裁の言及のように「金融資本市場が不安定な状況で、利上げをすることはない」とのスタンスを示すものと見られている。 しかし、為替市場では総裁の証言を受けて円高の反応を警戒した取引がオプション市場で見られており、非常に神経質な展開も予想される。 一方、明日の夜にはパウエルFRB議長のジャクソンホールでの講演が予定されている。前日は米雇用者数の年次改定やFOMC議事録を受けて、市場はFRBの9月利下げ開始を確信している。むしろ、市場の関心はその後の利下げペースに移っているようだ。市場では9月以降毎回のFOMCでの利下げを織り込んでおり、半分程度の確率で、どこかのFOMCでの大幅利下げも織り込んでいる状況。ただ、パウエル議長は利下げ開始の可能性には言及するものの、その後については慎重姿勢を強調するとも見られているようだ。少なくとも年内3回の利下げをコミットすることは無さそうだ。 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は146.20円に観測されている。 22日(木) 146.20(12.0億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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