シカゴ大豆市況=期近から大幅続伸、連日の大口成約や輸出増加から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/09    978.75     1,007.50     978.75       997.00       +15.00
   2024/11  1,000.00     1,024.50     995.25     1,012.00       +12.00
   2025/01  1,017.00     1,041.75   1,012.75     1,029.50       +12.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        281,891        302,336         830,278   (+ 11,247)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(8月29日までの週)
 大 豆:49万6860トン(前週改定値:41万9563トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(9月1日までの週)
 大豆:着サヤ:94%(前週89%、前年94%、平年93%)
    落 葉:13%(前週 6%、前年13%、平年10%)
     「良」以上:65%(前週67%、前年53%)
     「劣」以下:10%(前週 9%、前年17%)
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*米気象庁発表の6−10日予報(9月9日−9月13日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は期近から大幅続伸。終値の前営業日比は9.00〜15.00セント高。中心
限月の11月限は12.00セント高の1012セント。

 米農務省(USDA)がこの日も大口成約を発表したこと、輸出検証高が前週から増
加し、輸出用需要増加期待が高まり、買い優勢で運ばれた。前週末に発表されたCFT
C報告を受けて投機筋を含む大口投機家の売り越しが意識されたことで玉整理の動きが
見られたことや小麦の大幅高も買いを促す要因となった。
 11月限は1000セントで取引を開始した後、シカゴの時間帯序盤まで1010セ
ントを上値抵抗線とする頭重い足取りが続いたが、終盤に急速に地合いを引き締めて
1024.50セントの高値まで浮上。買い警戒感が強まって高値が離れた後1010
セントまで軟化したところを買い戻され、2ケタの上げ幅を記録した。
 米農務省(USDA)発表の8月29日までの大豆週間輸出検証高は49万6860
トンで前週の41万9563トンを上回った。累計輸出量は4470万9005トンで
前年同時期の5228万0745トンをおよそ14%下回った。
 USDAによると9月1日時点の大豆着サヤ率は94%で前年と同率だが、平年の
93%は上回った。落葉率は13%で前年と同率、平年の10%は上回った。一方、
作柄のうち良以上は65%で前週より2%低下、劣以下は10%で前週より1%上昇
した。
 USDAは中国向けで24/25年度積み、13万2000トンの大豆の大口成約を
発表した。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは降雨の発生がないなか気温は平年以下〜平年並となっている。コー
ンベルト東部を中心に未成熟のコーン及び大豆にとって恵みの雨が前週に降っている。
 今週は半ばから後半にかけて寒冷前線の影響で中西部から東部にかけての地域で散発
的な降雨または雷雨が発生するだろう。五大湖周辺地域の雨量は25〜50ミリが見込
まれる。対照的にプレーンズ及びミシシッピーバレー中部および北部では降雨は発生し
ないだろう。また、7日には中西部に寒気が入り込み最高気温は28℃以下に留まる見
込み。
 6〜10日間予報に関しては9月8〜12日にかけてプレンズから中西部北部にかけ
て平年並〜平年を上回るだろう。一方、中西部南部は平年以下〜平年並となる見込み。
一方の雨量はほとんどの地域で平年以下〜平年並が予想される。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 テキサス州一部地域では引き続き降雨となっており、高温乾燥による影響が和らいで
いる。一方、プレーンズ北西部では異例の暑さとなっており、穀物の成熟が促されてい
る。
 米南部ではメキシコ湾岸西部では荒天により農作業が限られている。フロリダ半島で
も散発的な降雨が続いているが、その他の地域では夏穀物の成熟および収穫が促されて
いる。
 大豆製品は、大豆粕は大豆の堅調に追随高となったが、大豆安は原油の軟調を受けて
下落。ストラドルに関連した売買を受けて大豆粕の上げ幅は大きくなった。大豆粕12
月限は前日比7.8ドル高の320.80ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは降雨の発生がないなか気温は平年以下〜平年並みに。
・前週はコーンベルト東部を中心に未成熟のコーン及び大豆にとって恵みの雨。
・今週は半ばから後半にかけて中西部で散発的な降雨または雷雨が発生。
・8月29日までの大豆週間輸出検証高は49万6860トンで前週の41万9563
 トンを上回る。
・9月1日時点の大豆着サヤ率は94%で前年と同率だが、平年の93%は上回る。
・落葉率は13%で前年と同率、平年の10%は上回る。
・作柄のうち良以上は65%で前週より2%低下、劣以下は10%で前週より1%
 上昇。
・USDAは中国向けで24/25年度積み、13万2000トンの大豆の大口成約を
 発表。
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