石油週間展望=底割れで下値余地拡大か、目先は米雇用統計などに注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [9月9日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     9 月 2 日〜 9 月 6 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   81,000    81,000( 2)    81,000( 2)   81,000        ±0
灯  油  先限   81,500    81,500( 2)    80,000( 2)   80,000        ±0
原  油 2月限   67,440    67,440( 2)    61,640( 5)   61,950     -5,070
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                                        9 月 2 日〜 9 月 5 日
<海外原油> 週間4本値 始 値  高  値      安 値     終値   前週末比
  NY原油 10 月限     73.53    74.41( 3)    68.75( 5)  69.15     -4.40
ブレント原油 11 月限     76.95    77.63( 2)    72.35( 4)  72.69     -4.24
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6日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 142.49 前週末比 2.44円の円高
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油10月限は5日の安値70.88ドル、21日の
安値71.46ドルをダブルボトムとした戻り相場における中段もみ合いの様相のた
め、今後は上値目標の26日の77.60ドル、13日の78.54ドルを上抜くこと
ができるか否かが注目されるとした。

【NY原油は底割れして70ドル台割り込む】
 ニューヨーク原油10月限は予想とは逆に底割れする展開。70ドルの節目も割り込
み、5日には68.75ドルまで崩れた。本稿執筆時の6日午後には69ドル台前半で
推移している。
 3日が新月のため、この辺りで底入れとなる可能性もあるが、チャート的には、6月
4日の安値72.48ドルから7月5日の高値84.52ドルまでの上げ幅に対する
1.236倍押し(69.64ドル辺り)を達成していることで、1.382倍押しの
67.88ドル、1.618倍押しの65.04ドルまで下値余地が拡大している。

 材料的には、リビアの供給懸念より米中の景気悪化による需要後退懸念が優勢になっ
た。ただ70ドル台割れに危機感を持った石油輸出国機構(OPEC)プラスが10月
からの自主減産の縮小を12月からに2カ月先送りを発表している。仮にさらに底割れ
すれば、追加の対応策を発表する可能性もあるので注意したい。
 米国の経済統計では、6日に発表される8月の米雇用統計が注目されるが、先行して
発表されたADP雇用統計は、民間雇用者数の増加が事前予想を大幅に下回る弱気な内
容だった。

 なお大局的な原油の需給面で見逃せないのが、カナダから供給増加である。同国は世
界第4位の産油国(2023年実績は日量565万バレル)だが、今年5月にアルバー
タ州から北米西海岸に原油を輸送するパイプラインを拡張した。輸送能力が従来の日量
30万バレルから同89万バレルと約3倍に膨れ上がっていることで、日本などアジア
向けの供給能力は格段にアップしている。
 他の産油国側のニュースとしては、注目されていたリビアの減産懸念は一段落してい
る。同国では国連リビア支援ミッション(UNSMIL)主導で、2日から議会下院や
国家高等評議会、大統領評議会の代表などが参加して協議が行われていたが、3日に新
たな中央銀行総裁を30日以内に選出することで合意した。
 ただ一部のタンカーは原油の積み込みが許可されたとの報道が出て来たが、5日現在
ではまだ大半の積み込みが停止しており、再び強材料視される可能性もあるので注意し
たい。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は過去最高値から崩れる展開。4万
1000ドルを割り込んでいるものの、まだチャート的には高値圏のもみあいの範疇と
言える。
 ドルインデックスは再び下落基調。101ポイント台を割り込んでいる。
 直近は米株安、ドル安と原油相場にとっては強弱まちまちの値動きとなっている。

【米国の原油在庫、急減して3週連続減少】
 米国内を見ると、最新の米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫が前週
比687万3000バレル減の4億1831万バレルと急減していた。これで3週連続
の減少となった。ただガソリン在庫は同84万8000バレル増の2億1924万バレ
ル、留出油在庫は同37万1000バレル減の1億2272万バレルとまちまちだっ
た。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である2月限は4営業日連続の陰線引けで底割れ。このところ引け
で下降中のボリンジャーバンドの−2シグマ(6万2130円辺り)を割り込む展開が
続いている。
 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばいで推移。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油10月限は4営業日連続の陰線引けで70ドル台割れ。直近2営業
日は長い上ひげを引いて上値の重さが感じられる。引けで下降中のボリンジャーバンド
の−2シグマ(69.36ドル辺り)を割り込む展開が続いている。

<当面の予定>
 9日【経済】国内総生産 2024年4-6月期2次速報(内閣府)
   【経済】国際収支(経常収支) 2024年7月(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2024年8月(財務省)
   【経済】景気ウォッチャー調査 2024年8月(内閣府)
   【経済】中国消費者物価指数 2024年8月(国家統計局)
   【経済】中国生産者物価指数 2024年8月(国家統計局)
   【経済】米卸売在庫 2024年7月確報値(商務省)
   【経済】米消費者信用残高 2024年7月(FRB)

10日【経済】マネーストック 2024年8月(日本銀行)
   【経済】中国貿易収支 2024年8月(税関総署)
   【経済】独消費者物価指数 2024年8月確報(連邦統計庁)
   【経済】英雇用統計 2024年8月(国立統計局)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【工業】短期エネルギー見通し・月報(EIA)
   【工業】石油輸出国機構(OPEC)月報

11日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】英貿易収支 2024年7月(国立統計局)
   【経済】英鉱工業生産指数 2024年7月(国立統計局)
   【経済】英製造業生産指数 2024年7月(国立統計局)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米消費者物価指数 2024年8月(労働省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

12日【経済】企業物価指数 2024年8月(日本銀行)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 9月1日-9月7日(財務省)
   【経済】ユーロ圏理事会結果公表(ECB)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米生産者物価指数 2024年8月(労働省)
   【経済】米財政収支 2024年8月(財務省)
   【工業】国際エネルギー機関(IEA)月報

13日【経済】鉱工業生産指数 2024年7月確報(経済産業省)
   【経済】ユーロ圏鉱工業生産 2024年7月(EUROSTAT)
   【経済】仏消費者物価指数 2024年8月確報(INSEE)
   【経済】米輸出入物価指数 2024年8月(労働省)
   【経済】米消費者信頼感指数 2024年9月速報値(ミシガン大)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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