NYプラチナ市況=続伸、ECB利下げやドル安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (24/10)   958.4      985.5       956.4       982.2    + 26.0
         (25/ 1)   969.0     995.0       966.5       992.0    + 25.7
 パラジウム  (24/12)  1015.50    1057.00     1004.50     1048.80   + 41.80
         (25/ 3)  1022.00    1059.00     1010.50     1053.60   + 41.20
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          44,620         37,813        84,561       (-    168)
 パラジウム          8,613          8,664        21,418       (-    826)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          41,096.77  + 235.06
     前日  142.36/38   1.1014/16   ・ナスダック         17,569.68  + 174.15
     本日  141.81/83   1.1073/75   ・10年米国債利回り      3.68  +   0.02
・NY原油  (24/10)   68.97 + 1.66  ・SPDR保有金残高    866.18  +   1.72
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続伸。前日比は、プラチナが22.6〜29.5ドル
高、中心限月の10月限が25.3ドル高、パラジウムが41.00〜43.70ドル
高、中心限月の12月限は41.80ドル高。
 プラチナ10月限は続伸。時間外取引では、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となっ
た。欧州時間に入ると、上げ一服となったが、押し目は買われた。日中取引では、欧州
中央銀行(ECB)理事会で追加利下げを決定したことやドル安、金急伸を受けて買い
優勢となった。
 パラジウム12月限はドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。
 プラチナ10月限は時間外取引を956.4〜965.1ドルのレンジで推移し、前
日比7.2ドル高の963.4ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、ドル安や金
堅調を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、ユーロ高一服を受けて上げ一服と
なったが、押し目は買われた。
 日中取引では、欧州中央銀行(ECB)理事会で追加利下げを決定したことやドル
安、金急伸を受けて買い優勢となった。時間外取引の高値を突破し、985.5ドルま
で上昇した。
 欧州中央銀行(ECB)は、インフレと経済成長の鈍化を受けて0.25%の追加利
下げに踏み切った。一方、8月の米卸売物価指数(PPI)は前年比1.7%上昇と、
前月の2.1%から伸びは鈍化した。米新規失業保険申請件数は、前週比2000件増
の23万件と、市場予想と一致した。ドル安に振れ、貴金属の支援要因になった。
 パラジウム12月限は、時間外取引を1004.50〜1030.00ドルのレンジ
で推移し、前日比21.50ドル高の1028.50ドルとなった。12月限は高寄り
したのち、ドル安を受けて堅調となったが、買い一巡後は上げ一服となった。欧州時間
に入ると、ユーロ高一服に上値を抑えられたが、押し目は買われた。
 日中取引は、ドル安や他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となった。時間外取引の高
値を突破し、1057.00ドルまで上昇した。
 11日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比変わらずの14万5586
オンス、パラジウムは同変わらずの4万2885オンス。
今日の材料
・国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)によると、11日にパレスチナ自治
区ガザ中心部の学校に空爆が2回あり、同機関の職員6人が死亡した。
・欧州中央銀行(ECB)は、インフレと経済成長の鈍化を受けて0.25%の追加利
下げに踏み切った。6月に続き主要政策金利の中銀預金金利を3.75%から3.50
%に引き下げたが、決定は会合ごとに実施し特定の道筋に事前にコミットしないとのガ
イダンスを維持した。
・欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の経済予測で、2024年から26年までの経済
成長率予想を下方修正した。今年の国内総生産(GDP)成長率予想は0.8%。6月
時点では0.9%だった。
・米新規失業保険申請件数は、前週比2000件増の23万件と、市場予想と一致し
た。
・8月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇した。サービス価格の上昇を
背景に、伸びは市場予想の0.1%を上回ったものの、インフレ鎮静化と一致する内容
となった。前年比は1.7%上昇と、前月の2.1%から伸びは鈍化した。
・8月の米財政収支は、赤字が3800億ドルとなった。前年同月は890億ドルの黒
字だった。
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