石油週間展望=さらに戻すか否か、中国の需要懸念重視なら戻り売りの可能性

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [9月23日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     9 月 17 日〜 9 月 20 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   81,000    81,000(17)    81,000(17)   81,000        ±0
灯  油  先限   80,000    81,000(20)    80,000(17)   81,000     +1,000
原  油 2月限   60,710    63,700(20)    59,950(17)   62,860     +2,240
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                                        9 月 16 日〜 9 月 19 日
<海外原油> 週間4本値 始 値  高  値      安 値     終値   前週末比
  NY原油 11 月限      68.22    71.53(19)    67.70(16)   71.16    +3.41
ブレント原油 11 月限      72.09    75.18(19)    71.52(16)   74.88    +3.27
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20日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 142.08 前週末比 1.17円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油10月限は1.618倍押しから戻す展開。10
月限は20日に納会を迎えるため、11月限に指標限月が移行するが、目先は戻り高値
がどこまであるのかが注目される。日柄的には18日が満月となるため、その辺りでひ
とまず戻り高値を付ける展開も想定しておきたいとした。

【NY原油は38.2%戻し達成】
 ニューヨーク原油11月限は19日に71.53ドルの戻り高値を付けた。これで7
月5日の高値81.75ドルから9月10日の安値64.61ドルまでの下げ幅に対し
38.2%戻しの71.16ドルを達成したことになり、目先はさらに戻して半値戻し
の73.18ドルを達成できるのか、あるいは38.2%戻しでひとまず反落するのか
が注目される。18日にFOMCの声明文公表と満月が重なったことで、前回の当欄で
はこの辺りを戻り高値を付ける時間帯と見ていたが、その是非は目先数日間の値動きで
判断できそうだ。

 材料的には、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文公表で0.50%
の大幅利下げが示されたことや、ヒズボラの戦闘員が所持していたポケットベルが一斉
に爆発するなど、中東情勢が再び緊迫化していることに支援された。ただ前者はウォー
ルストリート・ジャーナルの記事などで事前に予想されていたこともあり、インパクト
が軽減された感があり、後者もそこまで強気を囃すような材料とはなっていない。
 中期的に見れば、米国は今年末から来年にかけて追加利下げ観測もあり、また大統領
選挙年で、米株高が誘導されやすい背景も考えると、原油にとっては下支え要因となる
だろう。

 ただ一方でこのところ何度か記しているように、世界最大の原油輸入国である中国の
需要懸念は根強い。8月の同国原油処理量は日量1396万バレルと、前年同月比
6.2%減となり、これで5カ月連続で前年同月を下回っている。また今年の累計でも
前年同期を1.2%下回っている。
 もっとひどいのは、8月の同国の石油製品輸出で前年同月比44%減となった。9月
に入って石油会社が2社倒産したことも報じられている。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は4万2000ドル台に乗せて過去最
高値を更新する展開。
 ドルインデックスは、18日のFOMC後に一時100ポイント台を割り込んだ後、
101ポイント再びに乗せるなど乱高下したが、再び100ポイント台前半まで下落し
てドル安基調となっており、再び100ポイントの節目を試す可能性が出てきている。
 原油にとっては、米株高にドル安と追い風が続いている。

【インド、ロシア産原油購入意欲強いがウクライナへの武器供給で影響も】
 現在、中国とともにロシア産原油の二大輸入国になっているインドだが、同国のプー
リー石油・天然ガス相が17日、同国が安価なロシア産原油の購入を今後も継続する方
針であることを示した。
 ただロイター通信の19日の報道によると、欧州企業がインドの軍需企業から購入し
た砲弾や弾薬がウクライナに供給されていることが明らかになり、これについてロシア
政府がインド側に抗議しており、これがロシア産原油のインドへの輸入に影響する可能
性も出てきている。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である2月限は12日の安値5万8250円からの反発基調。20
日には6万3700円の戻り高値を付けた後に1000円弱上げ幅を削り、21日移動
平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線(6万3690円)を上値抵抗として日足
はトンカチとなり、目先の天井を示唆した。
 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばいが続いている。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油11月限は10日の64.61ドルを安値に19日には71.53
ドルまで戻り高値を更新して、ボリンジャーバンドの中心線(70.38ドル辺り)を
上回った。

<当面の予定>
22日【休日】秋分の日
23日【休日】振替休日
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年9月速報(Markit)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年9月速報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2024年9月速報(Markit)
24日【経済】独景況感指数 2024年9月(ifo)
   【経済】米住宅価格指数 2024年7月(連邦住宅金融局)
   【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2024年7月(S&P)
   【経済】米消費者信頼感指数 2024年9月(カンファレンスボード)
   【工業】米週間石油統計(API)
25日【経済】チェーンストア販売統計 2024年8月(日本チェーンストア協会)
   【納会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
             2024年10月限(東京商品)
   【経済】仏消費者信頼感指数 2024年9月(INSEE)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米新築住宅販売 2024年8月(商務省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)
26日【経済】金融政策決定会合議事要旨公表 7月30-31日分(日本銀行)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【発会】バージガソリン・灯油・軽油・中京ローリーガソリン・灯油
             2025年4月限(東京商品)
   【経済】米国内総生産 2024年4-6月期確報値(商務省)
   【経済】米耐久財受注 2024年8月速報値(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米中古住宅販売仮契約指数 2024年8月(全米不動産協会)
27日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 9月15日-9月21日(財務省)
   【経済】貿易収支 2024年8月確報(財務省)
   【経済】景気動向指数 2024年7月改定状況(内閣府)
   【経済】中国工業利益 2024年8月(国家統計局)
   【経済】独雇用統計 2024年9月(連邦雇用庁)
   【経済】仏消費者物価指数 2024年9月速報(INSEE)
   【経済】仏生産者・輸入物価指数 2024年8月(INSEE)
   【経済】米個人所得・支出 2024年8月(商務省)
   【経済】米卸売在庫 2024年8月速報値(商務省)
   【経済】米消費者信頼感指数 2024年9月確報値(ミシガン大)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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