ゴム週間見通し=2月限はダブルトップ形成か、調整色が強まりそう

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週までのレビュー】2月限は節目の370円突破なら、一代の高値を更新するとみ
た。ただ、ファンダメンタルズに大きな変化がみられないことから、上海ゴムの反落か
らの調整安には注意したとした。
【2月限は調整安場面か】
 JPXゴムRSS3号は、一代の高値を更新後、上値が重くなっている。活発限月の
2月限は、9月19日に381.6円まで上値を伸ばし、一代の高値を更新した。た
だ、380円超では売り物が多く、20日に366円台まで押される場面があった。
 現在、天然ゴム市場は、産地での降雨や今秋のラニーニャ現象発生懸念から、産地相
場が上昇している。ただ、これらの材料には、あまり新鮮味がない。ラニーニャ現象の
発生懸念にしても、ある程度、織り込んできたとみる。このため、目先、直近の上昇に
対する調整安に注意したい。活発限月の2月限は、ダブルトップを形成する可能性も出
ており、テクニカル面からの売りも出てきそうだ。
【産地相場はもみ合いから上放れ】
 産地相場が直近の高値を上抜いてきた。18日のタイ南部の天然ゴム主要積み出し港
のソンクラ渡しのオファー価格は、前日比1.45バーツ高の92.15バーツとな
り、9月3日に付けた直近の高値91.99バーツを上抜くと、20日に93.38バ
ーツが提示され、4月5日以来の高水準となっている
 タイでは、タイ北部を中心に豪雨に見舞われた。ゴム主要産地のタイ南部のハジャイ
などでは、タイ北部ほどの降雨は現時点では観測されていない。今秋は、ラニーニャ現
象が発生する確率が高まっている。実際に発生すれば、タイ南部の降雨も強まり、タッ
ピング(樹液採取作業)に障害が出る可能性がある。
【上海ゴムは上げ一服か】
 上海ゴムは上げ一服の可能性がある。中心限月の1月限は、7月31日に1万514
0元まで下落した。だが、8月に入り騰勢を強め、8月28日には1万6800元まで
水準を引き上げた。9月4日には1万6065元まで押したが、その後、再び買い先行
し、13日には1万7195元まで上昇した。中秋節の間にJPXゴムRSS3号が急
騰したことから、中秋節の明けの18日から一段と騰勢を強め、19日に1万8045
元まで上昇、一代の高値を付けた。ただ、1万8000元超では、売り圧力が強く、終
値ベースでは、1万7690元となった。上海ゴムの指定倉庫在庫は、増加を続けてお
り、積極的に買われる状況ではないとみる。目先、直近の上昇に対する調整安となりそ
うだ。
【東京ゴム活発限月の2月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の2月限は、一代高値を更新後、地合いを緩めている。8
月下旬からの値動きをみると、産地高や上海高を背景に買いが先行し、8月26日に6
月10日に付けた一代の高値355.0円を上抜き、30日には380.3円まで水準
を引き上げた。だが、同水準で上値を抑えられると、9月2日から4日連続陰線とな、
り、5日は345.3円まで下落した。この水準は、8月6日の安値310.6円から
8月30日の高値380.3円までの上昇の半値押しとなる345.5円と同値圏であ
り、半値割れは回避された。その後、上海高などを手掛かりに振幅を繰り返しながら、
水準を引き上げると、17日に大陽線を付け、374.9円まで急伸した。そして19
日に産地高を受けて381.6円の一代の高値を付けた。だが、380円超では売りが
多く、20日の午前中に366円台まで急落する場面があった。
 チャート的には、8月30日の高値380.3円と9月19日の高値381.6円で
ダブルトップを形成する可能性がでてきた。売りが先行すれば、節目の360円付近が
支持になりそうだ。同水準を割り込むと、節目の350円を目指そう。最大ポイント
は、半値押し水準の345.5円付近となる。この価格帯をしっかり割り込むと、節目
の340円や上記した期間の61.8%押しとなる337.2円や節目の330円が視
野に入る。
 一方、買いが先行すれば。一代の高値381.6円に注目したい。高値更新となれ
ば、節目の390円や400円を目指した展開となりそうだ。
【今週の注目ポイント】
 上海ゴムに注目したい。上海ゴムの中心限月1月限は、19日に1万8045元まで
上昇し、一代の高値を付けた。ただ、終値ベースでは、1万8000元を維持できなか
った。目先、調整安場面となれば、JPXゴムRSS3号も売り圧力が強まるだろう。
【相場予想レンジ】
 9月23〜27日のJPXゴムRSS3号1月限の中心レンジ予想は340〜385
円。テクニカルの支持線は360.0円(節目)、抵抗線は381.6円(一代の高
値)。
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