更新:海外市況サマリー(2日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,669.7  - 20.6  シカゴ大豆  2024/11 1,056.00  - 1.25
NY銀     2024/12 3,192.0  + 17.8  シカゴコーン 2024/12   432.50  + 3.50
NYプラ    2025/ 1 1,016.8  + 15.8  NY原油   2024/11    70.10  + 0.27
NYパラ    2024/12 1,018.70 +23.40  ドル・円               146.37  + 2.81
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は146円台半ばまで急騰
 NY為替市場、ドル円は買い優勢の展開が見られ146円台半ばまで上昇した。自民
党総裁選前の直近高値に顔合わせし、リバウンド相場の流れに復帰している。2つの追
い風がドル円を下支えしたようだ。
 1つは、総裁選前は日銀の利上げ姿勢を支持していたと考えられていた石破首相が
「現在は追加利上げするような環境にない」と否定的な見解に変化したこと。そして2
つ目は、パウエルFRB議長が週初の講演で緩やかな利下げペースを強調し、11月の
大幅利下げ期待が後退していることでドル買いが優勢となっていることが挙げられる。
 前日はイランがイスラエルにミサイル攻撃を行ったことで、中東情勢が緊迫化してい
る。いまのところ中東情勢については市場も情勢を見守っている状況。イスラエルの報
復措置はほぼ確実と見られているが、この問題が今後大規模な衝突にエスカレートして
行くのか、それとも4月の時のように鎮静化するのか、行方を見守っている。
◎NY貴金属=金が反落、リスク回避やドル高で
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。
 金12月限は反落。時間外取引では、イスラエルがイランへの報復を示唆し、リスク
回避の動きを受けて売り優勢となった。欧州時間に入ると、押し目を買われて下げ一服
となった。日中取引では、押し目を買われたが、予想以上の全米雇用報告やドル高を受
けて戻りを売られた。
 銀12月限は金堅調につれ高となったが、ドル高を受けて上げ一服となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続伸、パラジウムは反発。
 プラチナ1月限は続伸。時間外取引では、押し目を買われたが、リスク回避の動きを
受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となった。日中取
引では、金堅調につれ高となったが、ドル高を受けて上げ一服となった。
 パラジウム12月限は他の貴金属の堅調を受けて買い優勢となったが、ドル高に上値
を抑えられた。
◎LME=続伸、銅はニッケル高に支援され3カ月物は終値で1万ドル維持
 アルミ3カ月物は続伸。2635ドルで小安く取引を開始。2634ドルで買い支え
られ、下値の堅さを示した。アジア株式市場で香港市場が大幅続伸となり、今後の中国
の景気回復期待から切り返した。米国時間を迎えると銅の堅調な動きに支援され、急速
に地合いを引き締めて2680ドル台に浮上。2686ドルの高値を付けた後、やや上
げ幅を縮小したが、この日の高値圏は維持して堅調で引けた。
 銅3カ月物は続伸。9945ドルで小安く取引を開始したが。引き続き中国景気刺激
策が好感されて1万ドルを回復。1万ドル台では利食い売りがあったもようだが、欧州
時間には押し目買いを受けて1万ドル台に再浮上となった。その後、しばらくはニュー
ヨーク金の反落に上値を抑えられたが、ロシアからの供給不安を受けたニッケルの堅調
に追随高となり引けにかけて値位置を切り上げ、終盤に1万0105ドルの高値を付け
た後、高値に近い水準で終えた。
◎NY原油=小幅続伸、イスラエルの反撃見送り観測で
 ニューヨーク原油の期近は小幅続伸。
 イランがイスラエルに対する報復攻撃を実施し、イスラエルの反撃が警戒されること
が相場を押し上げた。イランの石油関連施設や核開発施設が標的になるとみられてい
る。ただ、イランはイスラエルに対する攻撃は終了したと発表しており、イスラエルが
反撃しなければ事態の緊迫化が回避されることは上値を抑えた。4月にイランがイスラ
エルを攻撃した際、イスラエルは反撃を差し控えている。西側の主流派メディアがイス
ラエルの被害が限定的だったと報道していることも、反撃見送り観測の背景。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場に連動した。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は総じて小幅まちまち、コーンは小麦高で続伸
 大豆は小幅まちまち。
 乾燥が懸念されていたブラジル産地での降雨予報が弱材料となった。コーン、小麦の
堅調な足取りが買い支援要因となりプラスサイドに浮上する限月も見られたが、大口成
約の報告もなく上値を抑制される動きにとどまった。

 コーンは揃って続伸。
 小麦がロシア産地での深刻な乾燥を受けたイールド低下懸念を受けて大幅続伸となっ
たことが買い支援要因となった。また、中東情勢不安を受けた原油高や週間エタノール
生産量の増加も強気材料視された。
MINKABU PRESS
*LME市況、更新しました。

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