[本日の見通し]石油=上昇、暴力的になれず思慮深いイランは脆弱

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年2月限は上昇。ただ、夜間取引で上げは一服して
いる。
 イスラエルのベネット元首相の発言が伝わっている。「イランが脆弱となっている今
こそ攻撃するときである」、「攻撃して核開発プログラムを破壊するときである」と述
べている。
 イスラエルが大規模な反撃をイランに対して実行した場合、米国を中心とした西側に
支援されているイスラエルにイランがどれだけ強力な反撃ができるのか、イスラエルは
熟慮しているものと思われるが、核保有国であるイスラエルに限定的な攻撃しか実行さ
れないと判断されると、イスラエルの判断は決まりそうだ。4月にイランが実行した
「真実の約束」作戦、今回の「真実の約束2」作戦は事前の攻撃通知や手加減、配慮な
ど様々な抑制がなされており、新たな中東戦争を招かないような気配りがみられる。イ
スラエルのように暴走した軍事行動をイランが起こすはずがないのなら、イスラエルに
とっては付け入る隙となりそうだ。イスラエルにとって、暴力的になれないイランは脆
弱に見えるようだ。
 時間外取引でニューヨーク原油11月限は前日比0.65ドル高の70.75ドルで
推移。本日これまでのレンジは70.71〜70.99ドル。
 原油2月限の予想レンジは6万5000円から6万6000円、ガソリン先限は8万
0500円から8万1500円、灯油先限は7万9500円から8万0500円。
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