●論点解説穀物、小麦主導の上昇にシフト中=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシ相場は、1日に続いて2日も小麦相場主導の上昇になった。小麦相場は
米国やロシアの冬小麦生産地の乾燥傾向を手掛りに、地合を引き締めている。足元の需
給がタイト化している訳ではないが、相場を下押ししてきたロシア産小麦の出荷圧力が
鈍化する可能性が意識されている。また、中東情勢が不安定化していることで、有事に
備えた小麦需要拡大の一方、流通面での懸念が高まっている。9月は南米の乾燥懸念を
背景とした大豆高に連れ高していたが、10月に入ってからは小麦相場の動向が注目さ
れる地合にシフトしている。産地では収穫作業が進んでいるが、今季はハーベスト・プ
レッシャーのメインテーマ化が見送られている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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