●論点解説金、ＡＤＰ雇用統計が逆風に＝マーケットエッジ

　米金利上昇・ドル高圧力が徐々に強くなっている。米利下げの織り込みで急ピッチな
金利低下・ドル安が促されていたが、過熱感が意識され始めている。マーケットは年内
に更に０．７５％や１．００％の利下げが行われる可能性も織り込んでいるが、実際に
は０．５０％の利下げに留まる可能性が高い。９月ＡＤＰ雇用統計が前月比１４．３万
人増と、前月の１０．３万人増、市場予想１２．０万人増を上回ったことで、４日の労
働省雇用統計も大幅な悪化は回避できるとの見方が強くなっている。このまま米金利低
下・ドル安が一服すると、金相場の一段高の有無は地政学リスク、中央銀行の金買い、
金上場投資信託（ＥＴＦ）買いといった動きの有無に依存することになる。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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