シカゴ大豆市況=揃って反発、中国の政策金利引き下げや強気な輸出で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
   2024/11    970.00      983.75      969.00       981.00       +11.00
   2025/01    982.50      993.25      981.75       989.75       + 7.00
   2025/03    996.25    1,005.50      995.00     1,002.00       + 5.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物       414,522         443,389        954,558   (-  5,071)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(10月17日までの週)
 大 豆:243万3530トン(前週改定値:190万7464トン)
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*米農務省発表の週間大豆作付け進度報告(10月20日までの週)
 大豆:収 穫:81%(前週67%、前年72%、平年67%)
    *作柄の発表は終了。
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*米気象庁発表の6−10日予報(10月27日−10月31日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を下回る〜上回る。
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 大豆は揃って反発。終値の前営業日比は3.75〜11.00セント高。中心限月の
11月限は11.00セント高の981.00セント。
 大豆はこの日、中国人民銀行が事実上の政策金利であるローンプライムレートを1年
物、5年物ともに0.25%と事前予想を上回る引き下げを行ったことを受けて中国の
景気減速不安が後退したことに加え、同国からの需要増加期待が高まり買い優勢となっ
た。また、高水準の週間輸出検証高やデイリーでの大口輸出成約が発表されるなど、好
調な輸出も強気材料となって買い意欲が高まった。
 11月限は970セントで取引を開始。その後は緩やかな上昇基調のなか979セン
トまで浮上。シカゴの時間帯を迎えると大口成約を受けて急速に値位置を切り上げて
983.75セントの高値に浮上。高値を離れた後は978セントが下値支持線になっ
ての高もみとなり高値圏を維持したまま引けを迎えた。
 米農務省(USDA)発表の10月17日までの大豆週間輸出検証高は243万
3530トンで前週の190万7464トンを上回った。累計輸出量は789万
6411トンで前年同時期の813万2429トンをおよそ3%下回った。
 USDAによると10月20日時点の大豆収穫率は81%で前年の72%、平年の
67%を共に上回った。作柄の発表は終了。
 USDAはいずれも24/25年度積みの、仕向け地不明11万6000トン、仕向
け地不明26万4000トンの大豆の大口成約を発表した。
米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは農家は収穫作業を積極的に実施。現在、中西部の天気は晴天が広が
るほか、最高気温は14〜26℃と農作業に適した状態が続いている。
 今後5日間はまとまった雨量を伴う降雨が発生する可能性は低く、農作業に適した天
気が続くだろう。ただ、表土の土壌水分の乾燥の改善は期待し難い。プレーンズ、中西
部などの一部地域では若干の降雨または降雪が見込まれるが、その量は少量にとどまる
だろう。今週は多くの地域で気温が大きく上昇することはない見込み。
 6〜10日間予報に関しては10月26日〜30日にかけて全国的に気温は平年を上
回る見通し。一方の雨量は中西部およびプレーンズの多くの地域では平年以下〜平年並
になると予想される。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)
 プレーンズでは一部地域では曇天が広がっているものの、季節外れの暖かな天気が広
がっている。ネブラスカ州からテキサス州西部にかけてのプレーンズ中南部ではにわか
雨または雷雨が発生。ただ、ほとんどの地域では気温が上昇するなか降雨は発生してい
ない。夏穀物の成熟および収穫には適しているものの、作付されたばかりの冬小麦が生
育するには土壌水分が不足した状態が続いている。
 米南部ではこれまでは低温だったものの気温が上昇して21日の最高気温は20〜3
2℃に達している。最も気温が高いのはメキシコ湾岸西部となっている。降雨の発生が
ない中、ハリケーン襲撃後の復旧作業が進められている。
 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に堅調な大豆の足取りに追随。中国の利下げを受け
た同国の景気不安後退や需要増加期待も買いを支援した。大豆粕12月限は前日比
2.70ドル高の318.30ドルで終了。
今日の材料
・コーンベルトでは農家は収穫作業を積極的に実施。
・中西部の天気は晴天が広がるほか、最高気温は14〜26℃と農作業に適した状態
 が続く。
・10月17日までの大豆週間輸出検証高は243万3530トンで前週の190万
 7464トンを上回る。
・10月20日時点の大豆収穫率は81%で前年の72%、平年の67%を共に
 上回る。
・作柄の発表は終了。
・USDAはいずれも24/25年度積みの、仕向け地不明11万6000トン、
 仕向け地不明26万4000トンの大豆の大口成約を発表。
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