金・銀午前＝金が大幅続伸、上場来高値の更新が続く

【場況】
　金が大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安
が一服したが、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀の商いは成立しなか
った。
　午前１１時２分現在の前営業日比は、金標準が１５６〜１７８円高、金ミニが
２４．０〜１６８．０円高、ゴールドスポットが３６３円高、銀が出来ず。
　午前１１時２分現在の出来高は、金が２万８８５５枚、金ミニが７６３６枚、ゴール
ドスポットが３５４２枚、銀が０枚。
【ＮＹ金は米ＪＯＬＴＳ求人件数の減少が支援】
　金は米雇用動態調査（ＪＯＬＴＳ）求人件数の減少が支援要因になった。９月の米Ｊ
ＯＬＴＳ求人件数は４１万８０００件減の７４４万３０００件と約３年半ぶりの低水準
となった。労働市場の逼迫が大幅に緩和していることが示された。米連邦準備理事会
（ＦＲＢ）の１１月の２５ベーシスポイント（ｂｐ）利下げが見込まれている。一方、
１０月の米消費者信頼感指数は１０８．７に上昇し、９カ月ぶりの高水準となった。市
場予想の９９．５も上回った。
　パレスチナのイスラム組織ハマスの幹部は、ガザ紛争終結に向け仲介者らによる新た
な提案を検討しているが、提案にはガザ地区からのイスラエル軍の完全撤退が含まれる
べきだと改めて表明した。
　金先限は上場来高値１万３７５８円を付けた。ドル建て現物相場の上昇が支援要因に
なった。円相場は１ドル＝１５３円台前半で円安が一服した。
【ドル建て現物相場】
　金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米雇用動態調査（ＪＯＬＴ
Ｓ）求人件数の減少を受けて買い優勢となった。アジア市場では朝方の２７７３．６７
ドルから、ドル安を受けて史上最高値２７８１．７８ドルを付けた。
　午前１１時現在、金が２７８１．３９ドル、銀は３４４２セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が２７５１．４６ドル、銀が３３８１セント。

MINKABU PRESS

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