シカゴコーン市況=総じて続落、小麦及び大豆の軟調を受け売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2024/12    428.50      429.75      424.25      426.50      - 2.00
  2025/03    440.25      441.75      435.25      437.50      - 2.75
  2025/05    447.00      448.50      442.25      444.25      - 3.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       465,330        499,423        1,674,185 (+ 9,759)
注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月18日−11月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
(12日付。13日付は日本時間午前6時現在、未更新。)
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 コーンは総じて続落。
 米産地での降雨や作柄改善が確認出来たことを受けて小麦が前日に続いて2けたを含
む下落となったことに加え、大豆も軟調となったことが重石となった。この日の下落で
12月限は10月上旬以来の高水準だった11月8日から12日にかけての取引レンジ
を下抜いた形となった。
 12月限は428.50セントで取引を開始した後に値を落としたものの、じり高で
運ばれて欧州の時間帯には429.75セントの高値に達した。ただ、シカゴの時間帯
を迎えると軟化に転じて一時は424.25セントまで下落。安値で買い戻された後は
425.50〜427.25セントの狭いレンジ内でのもちあいに転じ、この水準で引
けを迎えた。
 米農務省(USDA)はメキシコ向けで24/25年度積み40万1357トンの
コーンの大口成約を発表。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は概ね降雨は発生せず。気温は平年並みだった。

 12日まで降っていた雨は13日には止み、その後15日まで降雨は発生しないだろ
う。一方の気温は12日から14日にかけて平年以下〜平年並となるが15日には平年
並〜平年を上回るだろう。
 ブラジル南部では土壌水分がコーン・大豆の生育には不十分な状態となっている。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。

 今週は11月15日まで散発的な降雨が続く見込み。気温は11月15日まで平年並
〜平年を上回るだろう。雨が降り続いておりコーン・大豆の作付および生育に適した天
気が広がっている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後は15日まで概ね降雨は発生しないもよう。一方の気温は13日は平年並、14
〜15日は平年を上回るだろう。
 アルゼンチンでは雨に恵まれコーン及び大豆の作付及び生育に適した環境が続いてい
る。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年を上回った。

 今後は14日まで概ね降雨は発生しないだろう。15日は局地的な降雨が発生する見
込み。一方の気温は13日は平年並、14〜15日は平年を上回るもよう。
 引き続きコーン及び大豆の作付及び生育に好適な状態となっている。
 シカゴ小麦は大幅続落。12日の日中取引終了後に発表された作柄報告において米産
地での作柄改善が確認出来たことに加え、米産地で降雨となり土壌水分の乾燥改善が見
込まれることが弱材料となった。期近の12月限は一時、今年8月29日以来の水準ま
で軟化。安値圏で取引を終えるなど弱気ムードを払しょくできずに終了した。
 12月限は前日比11.25セント安の541セントで終了。
今日の材料
・ブラジル南部では週後半は降雨発生せず。コーン・大豆の生育には土壌水分は
 不十分な状態に。
・ブラジル中部では11月15日まで降雨が続く。
・アルゼンチン産地では北部、南部共に適時の降雨に恵まれ、コーン・大豆の生育
 環境は良好を維持。
・USDAはメキシコ向けで24/25年度積み40万1357トンのコーンの大口
 成約を発表。
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