大阪12月限 日経225先物 38580 -70 (-0.18%) TOPIX先物 2703.0 -2.0 (-0.07%) 日経225先物(12月限)は、前日比70円安の3万8580円で取引を終了。寄り付きは3万8920円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8970円)にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まった。現物の寄り付き直後に3万8830円まで軟化したが、前場中盤にかけて強含み、一時3万9110円まで買われた。 ただし、節目の3万9000円をキープできず、前場終盤にかけてはロング解消が優勢となり、3万8630円と下落に転じる場面もみられた。その後、持ち直しランチタイムでは3万8720円~3万8840円辺りでの保ち合いを継続。しかし、後場中盤辺りにレンジを割り込むと、終盤にかけて一時3万8500円まで売られた。 日経225先物は買い先行で始まった後に3万9110円まで上げ幅を広げたが、25日移動平均線(3万9000円)近辺では強弱感が対立しやすく、その後のロング解消につながったようだ。後場は終盤にかけて下げ幅を広げたものの、ボリンジャーバンドの-1σ(3万8460円)が支持線として意識された。 日経225先物は-1σと25日線での推移となったが、25日線が位置する節目の3万9000円辺りでの上値の重さは想定されていたため、買い一巡後は次第に膠着感が強まるといった展開がコンセンサスだったとみられる。ただし、米下院選挙で共和党が多数派を維持する見通しであり、大統領職と上下両院の多数派を共和党が占める「トリプルレッド」によって、トランプ次期大統領の政策実現性は高まることになる。このため、米中関係の緊張に備える動きとなり、半導体株には持ち高調整の動きが強まってきた。 なお、台湾の鴻海精密工業が発表した7-9月期決算は、予想を上回る内容だった。アップルが9月に発売した新型iPhoneや、生成AI向けサーバーの受託生産が原動力となった。米国市場でも材料視されそうだが、市場の反応が限られるようだと、半導体株の持ち高調整の動きが続くことになりそうだ。 日経225先物は25日線が抵抗線として意識されてくるようだと、-1σ割れから200日線が位置する3万8260円や、75日線の3万7800円水準がターゲットになりやすいだろう。ただし、持ち高調整に伴うリバランスが中心と考えられ、ショートポジションを積み上げてくる流れにはならないとみておきたい。-1σを割り込んできたとしても、200日線水準では押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 NT倍率は先物中心限月で14.27倍に低下した。一時14.22倍まで低下し、支持線として意識されていた75日・200日線(14.28倍)を明確に割り込んできており、NTショートに振れやすい。米中関係の緊張が警戒され、指数インパクトの大きい値がさハイテク株は軟調。一方で、日銀が年内にも追加利上げに踏み切るとの見方からメガバンクなど金融株が買われたほか、円相場が1ドル=156円台に乗せるなかで輸出関連の一角が堅調だったことで、相対的にTOPIX型優位の需給状況だった。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万3673枚、ソシエテジェネラル証券が9287枚、サスケハナ・ホンコンが3582枚、バークレイズ証券が2037枚、SBI証券が1621枚、JPモルガン証券が1601枚、ゴールドマン証券が1439枚、モルガンMUFG証券が1373枚、ドイツ証券が871枚、楽天証券が854枚だった。 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万9361枚、ソシエテジェネラル証券が1万5352枚、ビーオブエー証券が3542枚、バークレイズ証券が3330枚、JPモルガン証券が3260枚、サスケハナ・ホンコンが3064枚、モルガンMUFG証券が2948枚、ゴールドマン証券が1103枚、野村証券が829枚、SBI証券が602枚だった。 株探ニュース
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