NY金・銀市況=続落、予想以上の米小売売上高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
   金      (24/12)  2570.4     2580.8      2558.9      2570.1     -  2.8
          (25/ 2)  2594.0     2604.0      2583.7      2593.6     -  2.8
   銀     (24/12)  3053.0     3090.0      3026.0      3043.2     - 13.7
         (25/ 3)  3097.0     3131.5      3069.5      3085.5     - 13.6
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
  金           199,336       293,972       535,891        (-  5,352)
  銀           61,663        86,132       144,947        (-  2,280)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          43,444.99  - 305.87
     前日  156.28/30   1.0520/22   ・ナスダック         18,680.12  - 427.53
     本日  154.30/32   1.0527/29   ・10年米国債利回り      4.43  -   0.02
・NY原油  (24/12)   67.02 - 1.68  ・SPDR保有金残高    867.37  -   1.15
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 ニューヨーク金、銀は続落。前日比は金が2.9〜2.5ドル安、中心限月の12月
限が2.8ドル安、銀が15.1〜13.6セント安、中心限月の12月限は13.7
セント安。
 金12月限は続落。時間外取引では、安値拾いの買いが入ったが、ドル高が再開する
と、戻りを売られた。欧州時間に入ると、買い戻されて下げ一服となった。日中取引で
は、予想以上の米小売売上高を受けて戻りを売られた。
 銀12月限はドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。
 ニューヨーク金12月限は続落。時間外取引では2558.9〜2578.0ドルの
レンジで推移、前日比0.7ドル高の2573.6ドルとなった。12月限は安寄りし
たのち、安値拾いの買いが入ったが、ドル高が再開すると、戻りを売られた。欧州時間
に入ると、買い戻されて下げ一服となった。
 日中取引では買い戻され、2580.8ドルまで上昇した。その後は、予想以上の米
小売売上高を受けて戻りを売られた。序盤の安値を割り込み、2563.7ドルまで下
落した。
 トランプトレードが一服し、買い戻される場面も見られたが、予想以上の米小売売上
高が圧迫要因になった。10月の米小売売上高は前月比0.4%増加した。自動車や電
化製品の堅調な売り上げが追い風となり、市場予想の0.3%増を上回った。
 ニューヨーク銀12月限は、時間外取引で3030.5〜3086.5セントのレン
ジで推移し、前日比15.1セント高の3072.0セントとなった。12月限は安寄
りしたのち、押し目買いが入ったが、ドル高を受けて戻りを売られた。欧州時間に入る
と、買い戻し主導で上昇した。
 日中取引では買い戻され、3090.0セントまで上昇した。その後は、予想以上の
米小売売上高や金軟調を受けて3026.0セントまで下落した。
 11月14日のコメックス指定倉庫在庫は、金が前日比変わらずの1748万
8408オンス、銀は128万2887オンス減の3億1003万8934オンス。

今日の材料
・9月の英国内総生産(GDP)は前月比0.1%減と予想外のマイナスとなり、第3
四半期GDP速報値の伸びは鈍化した。9月はサービス業が横ばい、製造業と建設業が
落ち込んだ。
・米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、景気を刺激も冷やしもしない中立金利の水
準を巡る見解の相違がある場合、連邦準備理事会(FRB)が利下げペースを鈍化させ
ることは理にかなうと述べた。
・10月の米小売売上高は前月比0.4%増加した。自動車や電化製品の堅調な売り上
げが追い風となり、市場予想の0.3%増を上回った。
・10月の米輸入物価指数は、前月比0.3%上昇だった。市場予想は0.1%下落だ
った。予想外の上昇となり、ここ数カ月、インフレ抑制の進展が見られないことを改め
て示唆した。
・米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で
追加利下げを実施すべきかどうかを判断する前に、より多くのデータを見極めたいと述
べた。
・欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパネッタ・イタリア中銀総裁は、包括的な
貿易障壁は利益よりも害をもたらし、効果がない可能性があるとの見方を示した。
・10月の米鉱工業生産指数は前月比0.3%低下と、エコノミスト予想と一致した。
2カ月連続の低下となり、米国を相次いで襲った大型ハリケーンのほか、米航空機大手
ボーイングのストライキの影響が引き続き響いたとみられる。
・欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、ユーロ圏20カ国の経済成長率が
2025年に1.3%、26年に1.6%となり、24年の0.8%から加速するとの
見通しを公表した。
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