シカゴ大豆市況=揃って反発、連日の大口成約発表から

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
 2025/01      980.75      985.25      975.25      983.50      + 5.75
 2025/03      987.75      993.25      982.50      992.25      + 7.00
 2025/05    1,000.75    1,006.25      995.25    1,005.75      + 7.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       219,346         269,667         908,460  (+ 4,809)

 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月28日−12月2日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る。雨量は平年並〜上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年並〜上回る。
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 大豆は揃って反発。前日比は2.00〜7.00セント高。
 前日の軟調地合いを引き継ぎ、前日の安値を下抜く場面も見られたが、米農務省(U
SDA)がこの日も大口成約を発表したことを受け、これまでの価格の下落やトランプ
氏が大統領に就任する前の駆け込み需要増加期待が高まり、買い優勢に転じた。1月限
はこの日の高値付近で取引を終えた。

 1月限は980.75セントで取引を開始。その後は値位置を落として欧州の宇時間
帯には975.25セントの安値まで値を落とした。ただ、シカゴの時間帯を迎えると
大口成約の発表を受けて浮上。戻り待ちの売りに下押される場面も見られたが、連日の
大口成約が強気材料視されて買い戻されて再浮上し985.25セントの高値に到達。
終盤は980セント台での高もみとなり、この水準を維持して引けを迎えた。
 米農務省(USDA)がこの日のデイリー報告で仕向け地不明で24/25年度積み
大豆19万8000トンの大口輸出成約があったことを発表した。USDAが大豆の大
口成約を発表するのはこれで3日連続となる。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況を要約)。
<ブラジル南部のリオグランデドスル州、パナマ州>
 この24時間は散発的的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今後は22日は局地的な降雨となり、23〜26日は概ね降雨は発生しないもよう。
気温は11月23日まで平年並が見込まれ、24〜25日は平年並〜平年を上回り、
26日は平年を上回るだろう。
 降雨が続いていることで乾燥が懸念されていた地域の土壌水分は回復。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は散発的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今後は11月22日まで散発的な降雨が続く見込み。23〜26日は北西部で降雨に
なるだろう。気温は11月26日まで平年並が見込まれる。
 ブラジル産地中部では雨に恵まれコーン・大豆の作付および生育に適した環境を
維持。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年並。
 今後は23日まで概ね降雨は発生しないが、24〜26日は散発的な降雨となるもよ
う。気温は22日は平年並、23〜26日は平年を上回る見通しとなっている。
 引き続きコーン・大豆の発芽・初期生育にとって好ましい状況が続いている。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年を下回った。

 今後は、23日は降雨は発生しないが、24〜26日は局地的な降雨が見込まれる。
一方の気温は22日は平年並、23〜26日は平年を上回る見込み。
 アルゼンチン南部のコーン・大豆生育環境は作付および初期生育にとって引き続き
良好。
 大豆製品は大豆油は続落、大豆粕は反発。大豆油はこれまで世界的な需給タイト感を
手掛かりにして上伸した後の材料織り込み感から値を落とした。一方の大豆粕は大豆油
とのストラドルに絡んだ買いが入り浮上。
 大豆粕12月限は前日比1.50ドル高の289.20ドル。
今日の材料
・ブラジル南部産地では降雨が続き土壌水分は回復傾向を維持。
・ブラジル産地中部では雨に恵まれ良好な生育環境が続く。
・アルゼンチン産地で北部、南部共に雨に恵まれ発芽・初期生育に適した環境。
・米農務省(USDA)は3日連続で大豆の大口成約を発表。

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