日経225先物は11時30分時点、前日比490円安の3万8250円(-1.26%)前後で推移。寄り付きは3万8710円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8795円)を下回る形で、売りが先行して始まった。寄り付き直後に付けた3万8730円を高値に下へのバイアスが強まり、中盤にかけて一時3万8030円まで下落幅を広げる場面もみられた。売り一巡後はショートカバーが入り終盤にかけて3万8380円まで下げ幅を縮めたが、急ピッチの下落による需給悪化の影響から戻り待ち狙いのショートが入りやすい。 日経225先物は、開始直前にトランプ次期大統領が、中国からのほぼすべての輸入品に10%の追加関税を課すと自身のSNSに投稿したと伝えられた。さらに、カナダとメキシコについても、25%の関税を課す文書に署名すると表明。これをきっかけにショートの動きが一気に強まる形となり、急ピッチの下げに対するヘッジの動きなども加速する形だった。一気に75日移動平均線(3万7990円)水準まで売られたことで、いったんは落ち着きをみせそうだが、200日線(3万8360円)を早い段階で回復できないと、戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろう。 NT倍率は先物中心限月で14.28倍と横ばいで推移。一時14.23倍に低下する場面もみられたが、東証プライムの値下がり数が6割を占めているなかでは、NTショートでのスプレッド狙いの動きは限られよう。 株探ニュース
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