プラチナ午前=プラチナが続落、NY安と円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。ニニューヨーク安と円高を受けて
売り優勢で始まった。その後は、円高やドル建て現物相場の下落を受けて軟調となっ
た。パラジウムの商いは成立しなかった。
 午前11時5分現在の前営業日比は、プラチナが84〜66円安、プラチナミニが
83.0〜1.0円安、プラチナスポットが45円高、パラジウムが出来ず。
 午前11時5分現在の出来高は、プラチナが6025枚、プラチナミニが635枚、
プラチナスポットが1182枚、パラジウムが0枚。
【NYプラチナはドル高再開で戻りを売られる】
 プラチナはドル高再開が圧迫要因になった。欧州時間にイスラエルの停戦期待を受け
てドル安に振れたが、ニューヨーク市場でドル高が再開すると、戻りを売られた。トラ
ンプ次期米大統領の関税方針や貿易摩擦に対する懸念も圧迫要因である。ただ上海プラ
チナの出来高が増加しており、中国勢の安値拾いの買いが入ると、下支えになるとみら
れる。
 ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告によ
ると、プラチナは3年連続の供給不足見通しとなり、2025年は17トンの供給不足
と予想された。総需要は前年比1%減の245トン、総供給は同1%増の228トン。
自動車触媒需要が8年ぶりの高水準になると予想された。2024年は総需要が同横ば
いの247トン、総供給が同2%増の226トンで21トンの供給不足と予想された。
 プラチナ先限は4543円まで下落した。ニューヨーク安と円高が圧迫要因になっ
た。円相場は1ドル=152円台後半まで円高に振れた。

【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、軟調。朝方の927.83ドルから、手じまい売り
が出た。
 午前11時現在、プラチナは926.94ドル、パラジウムが973.51ドルで推
移。前営業日の大引け時点はプラチナが936.47ドル、パラジウムが973.47
ドル。
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