[今日の視点]貴金属=金が小幅続落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金が小幅続落して寄り付く見通し。金は円高を受けて売り優勢となろう。
銀はドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)
はプラチナがドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は12.84ドル高
の2638.84ドル、銀が34セント高の3049セント、プラチナが5.88ドル
高の945.90ドル、パラジウムは10.33ドル高の982.03ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.48/50円で、前営業日の
大引け時点から0.86円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2741円前後、銀は147.5円前後、プラチナ
は4565円前後、パラジウムは4700円前後。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はきのうの海外市場では、欧州時間に買い戻されたが、予想以上の米ISM製造業
景気指数を受けて戻りを売られた。
 金はトランプ次期米大統領の関税発言が圧迫要因になったが、欧州時間に買い戻され
た。トランプ次期米大統領はBRICSに対して脱ドルを推進すれば100%の関税を
課すと述べた。11月の米ISM製造業景気指数は48.4と10月の46.5から上
昇した。市場予想の47.5も上回った。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事
は、17〜18日の会合で利下げを支持する考えを示した。現在の金融政策はインフレ
に対する十分な下押し圧力を維持しており、労働市場もほぼ均衡状態にあるとの見方を
示した。
 ブリンケン米国務長官は、米国がウクライナに7億2500万ドル相当の武器供与を
行うことを発表した。バイデン大統領の来年1月の任期終了を控え、ロシア軍による激
しい攻撃が続くウクライナ政府への支援を強化する姿勢を示した。一方、トランプ次期
米大統領は、来年1月20日の就任式までにパレスチナ自治区ガザで拘束されている人
質が解放されなければ、中東で「深刻な結果」がもたらされると警告した。
 銀はきのうの海外市場では、欧州時間に買い戻されたが、ドル高に上値を抑えられ
た。
【NYプラチナは貿易摩擦に対する懸念が圧迫】
 プラチナはきのうの海外市場では、欧州時間に買い戻されたが、貿易摩擦に対する懸
念に上値を抑えられた。
 プラチナは貿易摩擦に対する懸念に上値を抑えられた。トランプ次期米大統領はBR
ICSに対して脱ドルを推進すれば100%の関税を課すと述べた。上海プラチナの出
来高が急減しており、中国勢は買いを見送った。
<今日の予定>
・米新車販売台数 2024年11月(Autodata)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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