[今日の視点]貴金属=金が反落し再度下値を模索、プラチナは下値堅く推移

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、金、プラチナともニューヨーク高となったが、金はドル建て現物相場が前
日の午後3時45分時点と比べ、小幅安、1ドル=149円台半ばの円高から売り優勢
見通し。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク高を受けたドル建て現
物相場が小幅高も円高が圧迫要因となり、期先は前日の終値水準〜小幅安で寄り付き予
想。その後は、日中の円相場、ドル建て現物相場の動きを見極めながらの展開。銀は玉
の出方次第だが、出合いがあればニューヨーク大幅高から買い優勢か。パラジウムは出
来ず。
 午前8時16分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は6.234ドル安
の2641.21ドル、銀が10セント高の3098セント、プラチナが1.89ドル
高の950.0ドル、パラジウムは15.35ドル安の969.36ドル。
 午前8時16分現在のドル・円相場は1ドル=149.68/69円で、前営業日の
大引け時点から0.36円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2753円前後、銀は147.0円前後、プラチナ
は4579円前後、パラジウムは4700円前後。
【JPX金25年10月限は夜間取引で一代安値を更新】
 金はきのうの海外市場では、堅調。10月の米JOLT求人件数が事前予想、前月実
績を上回り、米労働市場の好調を裏付けたが、ドル安から買い優勢。ニューヨーク金の
引け後、ドル建て現物相場は2640ドルを支持線に堅調に推移。アジア市場の取引で
2640ドル割れとなった場合、買いで下値を切り上げることができるかに注目。
 JPX金は反落。昨日、上昇し、日足が約半月ぶりの陽線引けとなったが、夜間取引
で先限は1万2696円まで下落し、10月15日以来の安値をつけた。25年10月
限として一代安値を更新し、売り方に有利なチャート。下値切り上げた場合、夜間取引
の日付けが変わった後の高値1万2789円が抵抗線か。
【JPXプラチナは下値堅く推移か】
 プラチナはきのうの海外市場では、反発。金、銀につれ高となった印象が強い。ニュ
ーヨークプラチナ引け後のドル建て現物相場は上値が重く、日本時間の午後8時前に
949ドル台まで軟化。
 JPXプラチナ先限は、夜間取引で4567円まで小幅に軟化したが、戻した。日中
取引は現物相場の下落からジリ安予想も夜間取引の安値4567円が支持線として機能
し、下値堅く推移か。
<今日の予定>
◆ オーストラリア ◆
【経済】09:30 国内総生産 2024年7-9月期(連邦統計局)
◆ 日本 ◆
【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
◆ 中国 ◆
【経済】10:45 サービス業購買担当者景況指数 2024年11月(財新)
◆ ユーロ圏 ◆
【経済】18:00 サービス業購買担当者景況指数 2024年11月確報(Markit)
【経済】18:00 購買担当者総合景況指数 2024年11月確報(Markit)
【経済】19:00 生産者物価指数 2024年10月(EUROSTAT)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA)
【経済】22:15 雇用統計 2024年11月(ADP)
【経済】12/5 00:00 耐久財受注 2024年10月確報値(商務省)
【経済】12/5 00:00 製造業新規受注 2024年10月(商務省)
【経済】12/5 00:00 非製造業景況指数 2024年11月(ISM)
【経済】12/5 04:00 地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB)
【工業】12/5 00:30 週間石油統計(EIA)
MINKABU PRESS 森 成俊

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