【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが総じて上昇。序盤、ドル建て現物相場の 下値の堅さと期近高に支援され、期先も買い優勢となったが、買い一巡後、方向性を欠 いたが、円相場が一時1ドル=150円を試すまで小反落となったことから小高くなっ った。一方、期中6月限が小幅安に軟化。 パラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時28分現在の前営業日比は、プラチナが1円安〜29円高、プラチナミニ が7.5円安〜43.0円高、プラチナスポットが261円高、パラジウムが出来ず。 午前11時28分現在の出来高は、プラチナが3612枚、プラチナミニが541 枚、プラチナスポットが835枚、パラジウムが0枚。 【中国製造業の先行き不透明感がプラチナの上値を圧迫】 プラチナは引き続き、貿易摩擦が上値を圧迫している。11月の日系大手4社(トヨ タ、ホンダ、スバル、マツダ)の米国での新車販売台数が前年同月比9.1%増となる など、足元の米自動車市場は好調だが、来年以降の自動車市場は不透明。トランプ米次 期大統領がBRICSに対して脱ドルを推進すれば100%の関税を課すと述べるな ど、中国の製造業の先行き不透明感がプラチナ市場の上値圧迫要因。 プラチナ先限は夜間取引で4630円まで上昇した。11月27日の高値4629円 をわずかに上抜いたが、商いは低調のままで買い戻しは膨らまず。日中取引は4606 円で上値を抑えられた。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、上げ一服。早朝の954ドル台からドル堅調を背景 にジリ安となり、947ドル台まで軟化。ただ金が下値切り上げに歩調を合わせ951 ドル台を回復。 午前11時20分現在、プラチナは951.21ドル、パラジウムが969.31ド ルで推移。前営業日の大引け時点はプラチナが948.11ドル、パラジウムが98 4.71ドル。 MINKABU PRESS
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