前週は2761.30ドルまで急伸した後、2670ドル台中盤まで急反落する荒れ た展開になった。週前半はシリア情勢の緊迫化を手掛りに、安全資産としての買いが優 勢だった。シリア内戦でアサド政権が崩壊したが、中東情勢の先行き不透明感が金価格 を押し上げた。しかし、週後半は米金利上昇・ドル高に上値を圧迫され、急反落してい る。2025年の米利下げは抑制されるとの見方が調整売りを誘った。 今週は改めて値固めを打診しよう。17〜18日に米連邦公開市場委員会(FOM C)がイベントリスクになる。0.25%の追加利下げが確実視されているが、ドット プロットやパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見では、9月と比較 して2025年の利下げに慎重姿勢が示される見通し。イベント通過で米長短金利が落 ち着きを見せると、徐々に金相場も下値を固める展開になろう。各国利下げ、中東地政 学リスクの高まり、中国現物需要の拡大傾向、中国中央銀行の金購入再開など、マクロ 環境ではポジティブ材料が目立つ。金上場投資信託(ETF)売りが続いている間は下 値模索の展開になるが、高値ボックス圏での調整圧力に留まる見通し。金ETF買いが再 開されると、年末ラリーへの期待が強まる。 予想レンジは2640〜2750ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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