前週は一時80ドル台を回復する展開になった。米国の対ロシア制裁の動きを受け て、供給不安が織り込まれている。ロシアやイラン産原油の供給不安を受けて、アジア 製油所も調達先を他の国に分散する動きを見せている。流通環境を巡る不確実性が相場 を支援している。特に米原油在庫が減少傾向にあることで、供給ショックに脆弱なマー ケット環境にあることも警戒されている。ただし、80ドル台ではげ一服感がみられ た。 今週は短期上昇リスクを残す。ロシアやイラン産原油の調達環境に変化が見られ、し ばらくは流通環境に混乱が生じる可能性がある。深刻な需給ひっ迫化が警戒されている 訳ではないが、特に米原油在庫の取り崩しがみられると、改めて80ドル台に乗せて戻 り高値を更新する可能性がある。ただし、マクロ需給の供給超過見通しに変化は生じな い。時間の経過とともに流通環境の対応が進み、期近限月のプレミアム剥落の形で値下 がりに転じる見通し。短期上振れリスクとの評価に留まろう。1月20日のトランプ米 新大統領の就任式後の動きが、不確実性をもたらす。 予想レンジは76.50〜81.50ドル。 (マーケットエッジ・小菅 努)
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。