シカゴ大豆市況=期近から反落、アルゼンチンの輸出関税引き下げで売り優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
  2025/03    1,051.00    1,063.00    1,046.75     1,055.75      - 9.75
  2025/05    1,064.00    1,074.75    1,059.25     1,068.25      - 9.50
  2025/07    1,074.00    1,085.50    1,070.00     1,079.50      - 9.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        329,448        269,264         860,785   (+ 12,124)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(1月16日までの週)
 大 豆:149万2700トン(事前予想レンジ:40万〜130万トン)
 大豆粕: 21万0200トン(事前予想レンジ:15万〜 40万トン)
 大豆油:    2900トン(事前予想レンジ: 2万〜  6万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(1月30日−2月3日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は期近から反落。前日比は9.75セント〜2.75セント安。3月限は前日比
9.75セント安の1055.75セント。
 乾燥に見舞われている農家の収入確保を目的としてアルゼンチンで1月27日〜6月
30日の間、輸出関税の引き下げが発表されたことで、同国からの供給増加観測が強ま
ったため売り優勢で運ばれた。この日発表された米農務省(USDA)週間純輸出高は
前週を大幅に上回る強気な内容だったが反応は薄く、期近の主要限月は前日の上昇を相
殺する下げ幅を記録した。
 3月限は1051セントで取り日位を開始した後に1046.75セントの安値まで
値を落としたがすぐに切り返ししばらく1050セント台前半でもちあった。シカゴの
時間帯にはドル安傾向や強気な米輸出を受けて1063セントの高値まで浮上する場面
も見られたが終盤には値位置を切り下げ、前日の上げ幅を相殺して終了。
 米農務省(USDA)が発表した1月16日までの大豆週間純輸出成約高は149万
2700トンで前週の56万9100トンを大幅に上回った。今年度の累計純輸出成約
高は4231万2700トンと、前年度同期の3494万8800トンを約11%上回
っている。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この24時間は北部で局地的な降雨が発生。気温は平年並〜平年を上回った。
 今後は28日まで局地的〜散発的な降雨が続くだろう。気温は28日まで平年並〜平
年を上回る見込み。
 少雨傾向が続いていたブラジル産地南部では22日以降は降雨となっており、来週も
引き続き降雨が見込まれている。この雨は穀物にとって慈雨になるものの、大豆の収穫
遅れやサフリーニャコーンの作付け遅延を引き起こすリスクが警戒される。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年並だった。
 今後は25日まで局地的な降雨となり26〜28日は散発的な降雨になるもよう。気
温は28日まで平年並の見込み。
 大豆収穫がすでに開始するなか、現時点では降雨による収穫作業への影響も限られて
いるが、1月末から2月上旬にかけてまとまった雨量を伴う降雨が見込まれているた
め、大豆の収穫遅れやサフリーニャコーン作付遅延などをもたらす可能性がある。
<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後は28日にかけて局地的、または散発的な降雨が見込まれる。一方の気温は26
日まで平年を上回り、27〜28日は平年並みになるだろう。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年を上回った。
 今後は28日まで局地的、または散発的な降雨となるもよう。気温は26日まで平年
を上回るものの、27〜28日は平年並になるだろう。

 アルゼンチンでは来週上旬にかけて慈雨となるが、雨量は限られそう。東部よりも西
部の雨量が多いと見られるが、一方で気温が36℃前後まで上昇すると予想されるた
め、作柄悪化が警戒される。
 大豆製品は、大豆粕は主要輸出国であるアルゼンチンが輸出関税の引き下げを発表し
たことで同国からの供給増加が見込まれるなか大きく下落し3月限は2ケタの下げ幅を
記録。一方の大豆油は大豆粕が大きく値を崩すなか、大豆粕売りの大豆油買いのストラ
ドルを受け小高く終えた。
 大豆粕3月限は前日比10.40ドル安の304.90ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル産地南部では少雨傾向の後、慈雨となるが大豆収穫及びサフリーニャコーン
 作付けへの影響が警戒される。
・ブラジル中部産地では雨に恵まれコーン、大豆の生育環境は良好ながら降雨過多
 による大豆収穫およびサフリーニャコーン作付けなどが遅延する可能性が浮上。
・アルゼンチン産地中部および南部では土壌水分の乾燥が進行。来週上旬にかけて
 降雨が見込まれる。
・1月16日までの大豆週間純輸出成約高は149万2700トンで前週の56万
 9100トンを大幅に上回る。
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