[本日の見通し]石油=上昇、米国とカナダの協議はぎりぎりまでもつれるか

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年6月限は上昇も、夜間取引の終値付近を維持して
いる。
 米国はカナダからの輸入品に関税を課すようだが、石油が含まれるのかどうかが目先
の焦点である。トランプ米大統領は現地時間の30日中にも判断するとしている。
 米国はカナダ産原油を日量400万バレル規模で輸入している。米国の原油輸入量は
全体で日量650万規模であり、カナダは米国にとって最大の原油供給国である。この
原油に25%の関税が賦課されると米国の原油相場は上昇する公算だ。カナダに要求を
飲ませるため、米国が原油高をいとわないのか不透明だが、トランプ米大統領がはった
りや威嚇を多用する人物であることは知られており、カナダはすんなりと従わないよう
だ。米国とカナダの協議は、関税発動ぎりぎりまでもつれる可能性がある。
 時間外取引でニューヨーク原油3月限は前日比0.43ドル高の73.16ドルで推
移。本日これまでのレンジは73.00〜73.25ドル。
 原油6月限の予想レンジは6万9500円から7万0500円、ガソリン先限は8万
6500円から8万7500円、灯油先限は8万7500円から8万8500円。
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