【場況】 金は続伸。ロンドンからCMEの金保管庫への現物流入が加速しており、現物需要の 拡大が明らかであることが相場を引き続き押し上げている。世界的なドル離れのなか で、各国中銀が金準備を拡大させている。親イスラエルのトランプ米大統領がパレスチ ナ自治区ガザから170万人規模のパレスチナ人を強制移住させた後、米国がガザ地区 を管理下に置く無秩序な計画を発表したことも米国に対する不信感を拡大させ、ドル離 れを後押しする要因。ドル建て現物相場は本日も過去最高値を更新している。 午前11時56分現在の前営業日比は、金標準が2〜19円高、金ミニが2.5〜 35円高、ゴールドスポットが412円高、銀が3.7〜7.0円高。 午前11時56分現在の出来高は、金が2万9387枚、金ミニが9165枚、ゴー ルドスポットが1855枚、銀が5枚。 【米国がガザ地区を掌握する意向】 トランプ米大統領は「米国がガザ地区を掌握する。所有した上で、危険な不発弾の解 体や破壊された建物の撤去、無制限の雇用を生み出す経済発展に責任を負う」と説明し た。イスラエルが破壊したパレスチナ自治区ガザを米国が統治する構えだが、領有権を 侵害していることは明らか。また、トランプ米大統領はガザ地区を実行支配するイスラ ム組織ハマスの壊滅にも言及しており、イスラエル軍と米軍が連携した戦闘が始まる可 能性がある。 金先限は上場来高値1万4202円から押し戻されている。一時1万4084円まで マイナス転換する場面もあった。毎月勤労統計が発表された後の円高が重し。円相場は 1ドル=153円前半で推移。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は2853.79ドルまで最高値を更新。午前11時51分時 点で金が2848.98ドルで推移。 MINKABU PRESS
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