トランプ大統領は改めて米国内での原油増産を呼び掛けたが、原油相場の反応は限定 されている。就任演説での「Drill,Baby,Dril」発言には強めの反応が みられたが、マーケットが米産油環境を冷静に見始めたことが窺える。シェールオイル 増産のためには一定の価格水準が必要であり、トランプ大統領が増産による原油価格押 し下げを志向するほどに、その実現は難しくなる構図にある。6日にはヒューストンで 石油業界の会合が行われ、石油関連会社幹部の発言が報じられているが、積極的な増産 に意慾を示す声は乏しい。トランプ政権の誕生で収益環境が著しく改善した訳ではな く、計画の大幅な見直しを進めるような動きは鈍い。ただし、米原油増産ペースの加速 がなくても、原油需給の緩和見通しに変化は生じない。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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