【場況】 金が反落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、米大統領 の関税発言を受けて押し目を買われたが、円高を受けて戻りを売られた。銀の商いは成 立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が53円安〜4円高、金ミニが74.0 〜5.5円安、ゴールドスポットが540円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万3338枚、金ミニが6330枚、ゴール ドスポットが1158枚、銀が0枚。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金は利食い売りなどが出て上げ一服となった。ロシアのプーチン大統領は、「米ロの 信頼醸成なくしてウクライナを含む問題の解決は不可能だ」と述べ、 トランプ米大統 領との対面会談に意欲を表明した。トランプ米政権のケロッグ特使(ウク ライナ・ロ シア担当)は、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問。ケロッグ氏は記者団に対 し、訪問中にゼレンスキー大統領と会談予定だと明らかにした。地政学的リスクに対す る警戒感が残っている。 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は、政策が引き締め的かどうか不確 かでエネルギー価格上昇によるインフレリスクが高まっているとし、利下げ休止が近づ いているとの認識を示した。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、参加者全 員が目標金利の据え置きが適切だと認識していたことが分かった。また一部の参加者 は、トランプ新政権による貿易や移民政策の変更がインフレ抑制のプロセスを妨げる可 能性があると指摘した。 トランプ米大統領は、米国に輸入される木材、自動車、半導体、医薬品などに対する 関税について「来月か、それより早く」発表すると述べた。また実業家イーロン・マス ク氏が率いる政府効率化省(DOGE)の取り組みで特定された節約資金の20%を国 民に還元することを検討していると述べた。 金先限は1万4290円まで下落した。円高が圧迫要因になった。円相場は1ドル= 150円台後半の円高に振れた。日銀のタカ派姿勢が背景にある。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、欧州時間に買われた が、利食い売りなどが出て上げ一服となった。アジア市場では、朝方の2934.99 ドルから、米大統領の関税発言などを受けて2941ドル台まで上昇したのち、ユーロ 高一服を受けて上げ一服となった。 午前11時現在、金が2937.53ドル、銀は3265セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2932.50ドル、銀が3279セント。 MINKABU PRESS
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