●論点解説金、底固さと持高調整ニーズの共存=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金相場は高値波乱の展開が続いている。トランプ大統領は相互関税に続いて、自動車
輸入関税についても発言を活発化させている。税率についても25%と具体的な数値が
出始めている。高いレベルの先行き不透明感から安全資産に対する投資ニーズは強い。
COMEX金認証在庫も、前週に続いて増加傾向を維持しており、基本的な強気環境に
大きな変化は見られない。一方で、特に意味なく急落するような値動きも増えており、
持高調整のニーズも高まっていることが確認されている。
 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が1月の中国とインド市場についてのレ
ポートを行っているが、ともに価格上昇による宝飾需要の鈍化が報告されている。一
方、政治経済環境の不安定化で投資需要は堅調とされている。中国に関しては、保険会
社の資産運用で金投資が可能になった影響が注目されている。インドは金証券の発行停
止を受けて、それが金上場投資信託(ETF)需要を高めている可能性が指摘されてい
る。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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