シカゴ大豆市況=続落、米輸出の低迷や南米諸国の天候回復が重石

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/03    1,038.25    1,043.00    1,027.00    1,029.00     -10.50
  2025/05    1,056.00    1,061.00    1,045.75    1,047.50     - 9.75
  2025/07    1,072.00    1,076.25    1,061.25    1,063.25     - 9.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       264,442         280,825         872,473  (- 24,736)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(2月20日までの週)
 大 豆:85万8679トン(前週改定値:72万6500トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(3月2日−3月6日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 大豆は続落。前日比は10.50〜4.50セント安。3月限は前日比10.50セ
ント安の1029セント。
 大豆の米農務省(USDA)週間輸出検証高が前週を下回ったうえ、コーン同様、こ
れまで悪化が続いたアルゼンチン産地の天候が回復に向かっているとの報やブラジルの
大豆収穫ペースの回復が重石となった。
 3月限は1038.25セントで小安く取引を開始した後に1043セントまで値を
伸ばす動きも見られたが、ブラジル及びアルゼンチン産地の天候回復の報が重石となっ
て軟化。一時は今月18日以来の安値となる1027セントまで値を落とした。示値か
ら10セントを超える下げ幅を記録するなか安値では買い戻す動きが見られたが上値は
重く1030セント台の回復に至らずに取引を終えた。

 米農務省(USDA)発表の2月20日までの大豆週間輸出検証高は85万8679
トンと、前週改定値の72万6500トンを上回った。累計輸出量は3687万
5678トンと、前年同時期の3313万9181トンをおよそ11%上回った。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 パラナ州、サンパウロ州などでは今週も降雨が降り続き、大豆の収穫やサフリーニャ
コーンの作付の大幅な進展は期待し難い。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 雨季の降雨もかなり局地的となり農作業が進行する余地が出てきている。二期作目と
なるサフリーニャコーンの作付けに適した時期の期限があと1週間と迫っているが、マ
トグロッソ州を中心に、この2週間で積極的にサフリーニャコーンの作付が進められた
結果、サフリーニャコーンの作付ペースはもう少しで平年並、という状態まで進行。

<アルゼンチン全域>
 先週末の降雨は限られており、一部地域では乾燥した状態が続いた。また、降雨が発
生した地域でも、作柄改善には遅すぎる雨となった。今週は概ね降雨の発生は無いう
え、気温は上昇すると見られる。土壌水分が限られているだけに、穀物にはさらにスト
レスがかかることになりそうだ。南部では前線の到来により22日から24日にかけて
の数日にわたって必要とされる降雨が発生する見通し。北部でもこの前線の移動に伴い
26日から3月1日にかけて降雨が発生する可能性がある。

 大豆製品は、大豆粕、大豆油は共に大豆の軟調に追随安となった。原油は小高く推移
したが、大豆油の上値は重かった。
 大豆粕3月限は前日比3.00ドル安の291.80ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部は少雨傾向に。
・ブラジル産地中部も少雨傾向となり、ブラジル産地全域でサフリーニャコーンの作付
 けと大豆収穫が進行。
・アルゼンチン産地では降雨により生育環境は改善。すでに一部作物には乾燥による
 ダメージ発生。
・2月20日までの大豆週間輸出検証高は85万8679トンと、前週改定値の72万
 6500トンを上回る。

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