ゴム市況=総じて続落、ただし上海ゴムの上昇から下げ幅は縮小

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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JPXゴムの相場表(帳入値と前営業日比)
                  RSS3                        TSR20
    2025/03      2025/07       2026/02        2025/03        2026/02
 364.9  - 3.6   361.7  + 0.2   367.0   0.0     303.0  0.0   304.0   0.0
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    上海ゴム  5月限   17,650  + 30元 (午後3時40分時点)
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【市況】
 ゴムRSS3号は、総じて続落。序盤は、上海夜間安やドル・円が1ドル=148円
台後半の円高に振れたことを嫌気して、売りが先行した。中盤に入ると、日中取引の上
海ゴムが軟調に推移していることから、売り物がちの展開となった。だが上海ゴムが午
後から地合いを引き締めると、下げ幅を縮小させる限月が目立ち、一部限月はプラスサ
イドに振れて取引を終えた。TSR20は出来ず。

 大引けのRSS3号は、前営業日比6.0円安〜1.0円高。活発限月の7月限は同
0.2円高の361.7円、期先26年2月限は同変わらずの367.0円、総出来高
は1012枚、TSR20は全限が同変わらず。

【産地相場はしっかり】
 産地タイの天然ゴム価格は、しっかりとした展開となっている。2月27日のタイ南
部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しのオファー価格は、前営業日比0.20バ
ーツ高の82.10バーツが提示されている。ソンクラのタイオファーは、2月13日
に1月10日以来の安値となる79.00まで水準を引き下げたが、その後、80〜8
2バーツ前後で推移している。
 産地はウィンタリング(落葉期=減産期)となっており、目先、供給サイドの問題か
ら値崩れを起こすことはなさそうだ。ただ、需要サイドをみると、米中関係の緊張や中
国景気の減速などから需要減少懸念がある。需要要因からの下落の可能性はありそう
だ。

【シンガポールゴムと上海ゴム相場】
 シンガポールゴム市場は、RSS3号は出来ず。TSR20は、午前中は売りが先行
する展開だったが、午後になると、地合いを引き締め、0.6セント安〜0.9セント
高で推移している。
 上海ゴムは、総じて小高い。中心限月の5月限は、夜間取引では売りが優勢となり、
前営業日比85元安の1万7535元で取引を終えた。日中取引に入ると、序盤は安値
圏でのもみ合いとなっていたが、中盤以降は徐々に地合いを引き締め、終盤になるとプ
ラスサイドに浮上した。

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