[3月3日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日付) 2 月 25 日〜 2 月 28 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 ガソリン 先限 86,000 86,000(25) 86,000(25) 86,000 ±0 灯 油 先限 88,000 88,000(25) 88,000(25) 88,000 ±0 原 油 7月限 68,710 68,830(25) 64,830(27) 66,200 -2,710 ====================================== 2 月 24 日〜 2 月 27 日 <海外原油> 週間4本値 始 値 高 値 安 値 終 値 前週末比 NY原油 4 月限 69.80 71.26(25) 68.36(26) 70.35 -0.05 ブレント原油 5 月限 73.76 74.76(25) 71.92(26) 73.57 -0.48 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 28日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 149.99 前週末比 0.47円の円高 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前週のレビュー】ニューヨーク原油4月限は70ドルを下値支持、73ドルを上値抵 抗とする展開となっており、こう着感も出て来た。直近はそのレンジ上限を伺う値動き となっているが、目先はこれを上抜けるか否かがチャート上の焦点となりそうだとし た。 【NY原油4月限は一時70ドル台割れも早期に回復】 ニューヨーク原油4月限は結局、レンジを下抜けして70ドル台を割り込んだ。ただ 26日に68.36ドルの安値を付けてたあと大きく戻す展開となり、すぐに70ドル 台を回復している。本稿執筆時の28日午後現在、4月限は70ドルの節目近辺で推移 している。 チャート上は、昨年9月10日の安値63.61ドルから今年1月15日の高値 77.86ドルまでの上げ幅の61.8%押しの69.05ドルを達成後に戻した形。 これで底入れとなるか否かが目先のチャート上の焦点となる。 材料的には、ウクライナのゼレンスキー大統領が26日、米国との資源権益に関する 協定案に合意したことから、ロシア・ウクライナ戦争の停戦協議にとってプラスとの見 方から圧迫要因となったが、同日にトランプ米大統領が石油大手シェブロンに対するベ ネズエラでの事業許可を取り消すとしたことで、同国からの原油供給が遮断されるとの 見方で支援材料となった。ただシェブロンが輸出する同国産原油は日量24万バレル と、さほど多くなく、これは一過性の材料にとどまりそうだ。 むしろ現在懸念されているのは、トランプ大統領の全方位的な「関税攻撃」の方で、 これが今後中長期的に原油需要の抑制するとの見方が強まっている。 またあまり材料視はされていないが、17日のカスピ海パイプライン・コンソーシア ム(CPC)に続き、23〜24日にかけてロシアのリャザニ製油所も攻撃されるな ど、ウクライナのロシアのエネルギーインフラ攻撃が断続的に続いていることには注意 したい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はこのところの高値もみ合いから崩れ る展開となっており、4万3000ドル台前半まで軟化している。 ドルインデックスは軟調地合いから反転基調に転じており、直近は107ポイント台 前半まで戻している。 【イランは原油輸出縮小、イラクはクルド地区からの原油輸出を2年振りに再開】 米財務省が24日、新たなイラン制裁として、同国石油産業に関連する30を超える 団体や個人に対して制裁措置を発動したことで、今後同国の原油輸出がさらに縮小する のがほぼ確実となってきた。 当然イラン側は反発して、アラグチ外相は25日、「米国の圧力と制裁の下では核協 議を行わない」としている。 国際原子力機関(IAEA)は26日、イランが核兵器に使用可能な60%の高濃縮 ウラン貯蔵量を過去3カ月で約50%増加させたことを報告している。 逆にイラク石油省は22日、約2年ぶりに同国北部のクルド人自治区からの原油輸出 が再開したことを発表している。イラクとクルド人自治政府の関係改善を受けての措置 だが、これにより同国からの原油輸出が日量約50万バレル増加すると見込まれてい る。 【東京原油のテクニカル分析】 東京原油の6番限である7月限はボリンジャーバンドのー2シグマ(6万70700 円辺り)を割り込む下落となっていたが、27日に6万5000円の心理的節目を試し た後に28日は反発。引けてー2シグマを上回った。 【NY原油、ブレント原油のテクニカル】 ニューヨーク原油4月限も70ドルの節目を割り込んだ後、ボリンジャーバンドのー 2シグマ(69.00ドル辺り)も割り込んで下落したが、27日の大陽線で70ドル の節目やー1シグマ(70.12ドル辺り)を上回って引けた。 ブレント原油5月限も同様の下落で、ボリンジャーバンドのー2シグマ(72.52 ドル辺り)を割り込んだが、27日の急伸でー1シグマ(73.58ドル辺り)を試し た。 <当面の予定> 1日【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2025年2月(中国物流購買連合会) 【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2025年2月(中国物流購買連合会) 3日【経済】新車登録台数 2025年2月(自販連) 【経済】軽自動車新車販売速報 2025年2月(全軽自協) 【発会】プラッツドバイ原油 2026年5月限(東京商品) 【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2025年2月(財新) 【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年2月確報(Markit) 【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2025年2月速報(EUROSTAT) 【経済】英ネーサプライ 2025年1月(BOE) 【経済】米建設支出 2025年1月(商務省) 【経済】米製造業景況指数 2025年2月(ISM) 【経済】米新車販売台数 2025年2月(Autodata) 4日【経済】労働力調査(失業率) 2025年1月(総務省) 【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2025年1月(厚生労働省) 【経済】ユーロ圏雇用統計 2025年1月(EUROSTAT) 【工業】米週間石油統計(API) 5日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) 【経済】中国サービス業購買担当者景況指数 2025年2月(財新) 【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2025年2月確報(Markit) 【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2025年2月確報(Markit) 【経済】ユーロ圏生産者物価指数 2025年1月(EUROSTAT) 【経済】仏鉱工業生産指数 2025年1月(INSEE) 【経済】米住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】米雇用統計 2025年2月(ADP) 【経済】米耐久財受注 2025年1月確報値(商務省) 【経済】米製造業新規受注 2025年1月(商務省) 【経済】米非製造業景況指数 2025年2月(ISM) 【経済】米地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB) 【工業】米週間石油統計(EIA) 6日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2月23日-3月1日(財務省) 【経済】ユーロ圏小売売上高 2025年1月(EUROSTAT) 【経済】ユーロ圏理事会結果公表(ECB) 【経済】米貿易収支 2025年1月(商務省) 【経済】米新規失業保険申請件数(労働省) 7日【経済】中国貿易収支 2025年2月(税関総署) 【経済】ユーロ圏国内総生産 2024年10-12月期確報(EUROSTAT) 【経済】独製造業受注 2025年1月(経済技術省) 【経済】仏国際収支 2025年1月(フランス銀行) 【経済】仏貿易収支 2025年1月(INSEE) 【経済】米雇用統計 2025年2月(労働省) 【経済】米消費者信用残高 2025年1月(FRB) 【商品】米建玉明細報告(CFTC) 【工業】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ) MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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