【前週までのレビュー】中国景気の悪化の長期化やトランプ米大統領による関税賦課を ある程度織り込んできたことから、7月限はレンジ相場から上放れる可能性があるとし た。 【売りがやや優勢】 JPXゴムRSS3号は、軟調な相場となっている。活発限月の8月限は、2月5日 以降、360〜380円前後でのレンジ相場が続いていたが、レンジから下放れつつあ る。ここにきて米国の景気減速懸念が強まっている。また、二転三転するトランプ米大 統領による関税賦課に対する発言もあり、相場全体に不透明感が強まっている。目先、 売りが優勢となりやすい状況となりそうだ。 【景気減速懸念が広がる】 先週あたりから米国の景気減速懸念が強まっている。直近の経済指標をみても芳しく ないものが多い。25日に発表された米消費者信頼感が2021年8月以来の大幅な低 下となった。昨日発表された新規失業保険申請件数も市場予想をよりも悪い内容となっ た。また、ベッセント米財務長官は「米経済の実態は経済指標で示されているよりもぜ い弱な可能性がある」と述べた。事態をさらに悪化させる可能性があるのが、トランプ 関税だ。トランプ米大統領は、発動が延期されていたカナダとメキシコへの追加関税を 3月4日から賦課することを表明した。また、中国に対しても10%の関税を追加する 考えがあることを明らかにした。同氏の発言は二転三転することが多い。ただ、方向性 としては関税を賦課するのだろう。そうなれば、世界的に景気が減速するだろう。ゴム 相場にとっても、弱材料となる。 【上海ゴムは1万8000元台の値固め失敗】 上海ゴムの中心限月の5月限は、1万8000元台の値固めに失敗した。5月限は、 2月21日に一時1万8230元まで上昇し、終値ベースでも1万8060元となり、 1万8000元を上抜いた。ただ、買いは続かず、1万8000元突破がダマシとな り、27日には1万7435元まで水準を引き下げる場面あがった。5月限は、その 後、1万7750元まで戻したが、同水準では戻りが鈍くなっている。現状、1万75 00元付近が支持となっているが、同水準を割り込むと、20日の安値1万7200元 や節目の1万7000元を意識した展開になりそうだ。 【東京ゴム活発限月の8月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の8月限は、売りが優勢で推移した。2月からの値動きを みると、2月3日には節目の391.0円まで上昇したが、同水準で上値を抑えられる と、一転して売りが先行。5日に390円を割り込むと、12日は361.5円まで水 準を引き下げた。その後は370〜380円前後でのレンジ相場となっていたが、25 日に終値ベースで370円を割り込むと、27日に355.3円まで下落した。28日 は360円台を回復している。 下攻めとなれば、27日の安値355.3円が最初の関門。安値更新となれば、特に 目立った支持線も見当たらないことから、節目の350円や昨年11月13日に付けた 一代の安値348.0円を試そう。一方。買いが先行すれば、370円台回復がポイン トになる。これに成功すれば、2月21日の高値379.3円を目指そう。高値更新と なれば、節目の380円や385円を意識した展開になる。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムに注目したい。中心限月の5月限は、1万8000元の値固めに失敗した。 目先、下値を試す展開となれば、JPXゴムRSS3号の売り圧力が強まだろう。 【相場予想レンジ】 3月3〜7日のJPXゴムRSS3号8月限の中心レンジ予想は350〜390円。 テクニカルの支持線は355.3円(2月27日安値)、抵抗線は379.3円(2月 21日高値)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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