貴金属は、総じて上昇して寄り付く見通し。金と銀は円安を受けて買い優勢となろ う。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は1.93ドル高の 2866.29ドル、銀が3セント高の3124セント、プラチナが0.06ドル安の 950.73ドル、パラジウムは5.94ドル高の925.01ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=150.77/79円で、前営業日の 大引け時点から0.78円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万3950円前後、銀は153.0円前後、プラチナ は4485円前後、パラジウムは4600円前後。 【NY金はドル高が圧迫】 金は前週末の海外市場では、ドル高を受けて売り優勢となった。 金はドル高が圧迫要因になった。米国のカナダとメキシコに対する関税が4日に発動 することや中国に対しても追加で10%の関税を課される。4日には米大統領の施政方 針演説も予定されている。一方、1月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比 2.5%上昇と、前月の2.6%から伸びが減速した。物価の「瞬間風速」を示す前月 比では0.3%上昇で、市場予想と一致した。前月は0.3%上昇で修正はなかった。 米個人消費支出は前月比0.2%減と市場予想の0.1%増から予想外に減少し、米連 邦準備理事会(FRB)の利下げ再開は6月になるとの市場の見方が強い。 トランプ米大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談し た。当初、ウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書に署名する予定だったが、記 者団の前でロシアへの対応などを巡り激しい言葉の応酬が相次いだため、ゼレンスキー 氏は合意文書に署名せず、トランプ氏の指示でホワイトハウスを後にした。一方、欧州 の首脳らは2日、防衛費増強で協調を図るためにロンドンで会合した。「戦後」ウクラ イナの安全保障に向けて、英国が提唱する「有志連合」の結成を試みた。ウクライナ情 勢の行方を確認したい。 銀は前週末の海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 【NYプラチナはドル高や金軟調が圧迫】 プラチナは前週末の海外市場では、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。 プラチナはドル高や金軟調が圧迫要因になった。米国のカナダとメキシコに対する関 税発動や、中国に対する追加関税を受けて貿易戦争に対する懸念が強い。一方、2月の 中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2に上昇し、3カ月ぶりの高水準 となった。新規受注と購買量の増加により生産活動は堅調に推移し、節目となる50を 上回り、景況拡大に転じた。5日に開幕する全国人民代表大会(全人代=国会)を前 に、政府が昨年打ち出した新たな景気刺激策が奏功していることが示された格好だ。た だトランプ米政権との報復関税の応酬で、景況拡大が持続するかどうかはまだ分からな い。 <今日の予定> ・中国製造業購買担当者景況指数 2025年2月(財新) ・ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2025年2月確報(Markit) ・ユーロ圏消費者物価指数 2025年2月速報(EUROSTAT) ・米製造業景況指数 2025年2月(ISM) MINKABU PRESS 東海林勇行
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