シカゴ大豆の夜間取引はもみ合い。午前は戻していたものの、その後再び上値が重く なっている。5月限は一時10ドル台に乗せたものの、直近は再び割り込んている。ト ランプ政権の「関税攻撃」で、外部市場でリスクオフの動きがさらに続くのか否かが今 夜の焦点となりそうだ。とくに国会にあたる全国人民代表大会が始まっている中国から の報道に注意したい。 一方、米国産の大豆圧砕高が過去最高水準で推移していることや、今年の米国産大豆 の作付面積の縮小見込みなど、本来のファンダメンタルズ要因に目が向くと、今後セン チメントが変化することになろう。 前日のシカゴは大幅続落。トランプ政権のカナダ、メキシコからの輸入に対する高関 税発動、とくに米国産大豆にとって最大の顧客である中国からの輸入に対する関税上乗 せ実施が、今後の報復関税合戦で米国産の輸出に影響することが懸念がされた。 米農務省(USDA)が発表した1月の大豆圧砕高が2億1260万Bu、前年同月 比9.4%増と好調だったものの、大豆粗油の生産高が同10.7%増、大豆油在庫も 同3.1%増となったことで、大豆製品が崩れたことが圧迫要因となった。 5月限は991.00セントまで急落した後、引けも999.00セントと、10ド ル台を割り込んだ。 <今夜の予定> ◆ ユーロ圏 ◆ 【経済】 18:00 サービス業購買担当者景況指数 2025年2月確報(Markit) 【経済】 18:00 購買担当者総合景況指数 2025年2月確報(Markit) 【経済】 19:00 生産者物価指数 2025年1月(EUROSTAT) ◆ フランス ◆ 【経済】 16:45 鉱工業生産指数 2025年1月(INSEE) ◆ アメリカ ◆ 【経済】 21:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【経済】 22:15 雇用統計 2025年2月(ADP) 【経済】 3/6 00:00 耐久財受注 2025年1月確報値(商務省) 【経済】 3/6 00:00 製造業新規受注 2025年1月(商務省) 【経済】 3/6 00:00 非製造業景況指数 2025年2月(ISM) 【経済】 3/6 04:00 地区連銀経済報告・ベージュブック(FRB) 【工業】 3/6 00:30 週間石油統計(EIA) MINKABU PRESS *予定は発表元の都合により、変更される可能性があります。 *海外の発表時間は日本時間で表示してあります。
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