【場況】 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続伸。円高を受けて売り優勢で始まっ た。その後は、円高一服やドル建て現物相場の上昇を受けてプラスサイドに転じた。パ ラジウムの商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、プラチナが5〜26円高、プラチナミニが 14.0円安〜26.0円高、プラチナスポットが146円高、パラジウムが出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、プラチナが3750枚、プラチナミニが446枚、 プラチナスポットが661枚、パラジウムが0枚。 【NYプラチナはドル安や金堅調も上げ一服】 プラチナはドル安や金堅調が支援要因になったが、関税発動の影響が懸念されるな か、上げ一服となった。ドイツの借り入れ上限「債務ブレーキ」改革に加え、関税やイ ンフレが経済に与える影響による先行き不透明感を受けてドル安に振れた。一方、トラ ンプ大統領は米大手自動車メーカートップらとの電話会議で、北米製の一部の自動車に ついて関税導入を30日間延期することで同意した。 ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告によ ると、プラチナは3年連続の供給不足見通しとなった。2024年は31トン、 2025年は26トンの供給不足見通しとなった。2024年のプラチナは、総需要が 2019年以来初めて258トンを上回り、31トンの大幅不足(前回予想比46% 増)を記録した。旺盛な投資需要と宝飾品需要の伸びにより、総需要は前年比5%増の 258トンとなる一方、総供給量は同3%増の227トンとなった。2025年は3年 連続の不足が予想され、これも前回予想から拡大し、26トンの不足が予想された。 プラチナ先限は夜間取引で4586円まで上昇した。欧州時間に上昇した。円相場は 1ドル=148円台後半で円高が一服した。 【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】 プラチナのドル建て現物相場は、堅調。朝方の965.15ドルから、ユーロの押し 目を買われたことが支援要因になった。 午前11時現在、プラチナは971.40ドル、パラジウムが947.16ドルで推 移。前営業日の大引け時点はプラチナが965.56ドル、パラジウムが954.78 ドル。 MINKABU PRESS
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