【場況】 金が反落。円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高一服やドル建て現物相 場の押し目を買われたことが下支えになった。銀の商いは成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が50〜27円安、金ミニが37.0〜 25.0円安、ゴールドスポットが661円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万0613枚、金ミニが6406枚、ゴール ドスポットが2199枚、銀が0枚。 【NY金はドル安が支援】 金はドル安が支援要因になった。ドイツ次期政権樹立に向けて連立交渉中の政党は、 5000億ユーロのインフラ基金の創設と、借り入れ規則の全面見直しで合意した。防 衛費増額と成長回復に向け、抜本的な転換になるとみられる。また関税やインフレが経 済に与える影響による先行き不透明感もドル安要因となった。米国は4日、カナダとメ キシコからの輸入品に25%の関税を発動。カナダもこれに対し報復関税を発動した。 ただ5日になり、トランプ大統領は米大手自動車メーカートップらとの電話会議で、北 米製の一部の自動車について関税導入を30日間延期することで同意した。 2月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は7万7000人増加した。伸びは 大幅に鈍化し、7カ月ぶりの低水準となった。一方、2月の米ISM非製造業総合指数 は53.5と、前月の52.8から上昇した。価格指数が上昇し、最近みられる工場で の原材料価格の急騰と相まって、今後数カ月でインフレが加速する可能性を示唆した。 金先限は夜間取引で1万3981円まで下落した。ニューヨーク市場で利食い売りが 出たことや円高が圧迫要因になった。円相場は1ドル=148円台後半で円高が一服し た。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、利食い売りが出る場面も見 られたが、ドル安やインフレ加速の可能性を受けて押し目を買われた。アジア市場で は、朝方の2916.92ドルから、ユーロの押し目を買われたことが支援x要員にな った。 午前11時現在、金が2924.47ドル、銀は3260セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2917.78ドル、銀が3212セント。 MINKABU PRESS
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