●短期見通し穀物、通商リスクが上値圧迫=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、アルゼンチンの乾燥傾向、良好な輸出環境を背景に、高値圏での取
引が続いていたが、調整局面に入っている。投機買いの過熱感に加えて、通商リスクの
高まりが嫌気されている。特に中国が米国産農産物に対する10〜15%の関税を決め
たことはネガティブ。ただし需給は引き締まっていることで、450セント水準では値
ごろ感が認められ、過熱感の緩和が進むと改めて500セント台乗せが打診される見通
し。
 大豆は、米中通商問題が警戒されることが上値を圧迫する。中国が米国産大豆に対す
る関税で対抗している。トウモロコシ相場とは異なり過熱感が乏しいため、大きく値を
崩す必要性は乏しい。ただし、通商環境の先行き不透明感は強い。1000セント水準
での下げ止まりの有無に目線が切り下がる。原油相場の急落傾向はネガティブ。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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