株価指数先物【引け後】 底固めからロールオーバーを進めたいところ

配信元:株探
著者:Kabutan
大阪3月限
日経225先物 37080 +310 (+0.84%)
TOPIX先物 2705.0 -0.5 (-0.01%)

 日経225先物(3月限)は前日比310円高の3万7080円で取引を終了。寄り付きは3万7000円と買いが先行したが、シカゴ日経平均先物清算値(3万7270円)には届かなかった。戻りの鈍さが意識されてショートを誘う形となり、前場中盤にかけて3万6690円と下落に転じる場面もみられた。ただし、売り一巡後はショートカバーから切り返し、前場終盤にかけてプラス圏を回復。ランチタイムでは3万7150円まで上昇する場面もみられた。後場中盤に3万6930円をつけた後は、3万7000円~3万7100円処のレンジでの推移が続いた。

 日経225先物は、3万7000円で始まった後に、ボリンジャーバンドの-2σ(3万6870円)を割り込む場面もあったが、前場中盤以降は-2σを上回っての推移だった。トランプ米大統領はメディアのインタビューで、関税政策の影響による景気後退を否定しなかったと報じられた。これがショートを誘う格好となったほか、グローベックスのナスダック100先物がマイナス圏で推移していたこともショートを仕掛けやすくさせた。

 ただし、下へのバイアスは強まらず、前場終盤にかけて切り返す形だった。後場中盤に再び3万7000円を下回ったものの-2σは割り込まず、その後は3万7000円処での底堅さがみられた。下向きで推移するバンドに沿った調整を継続しているが、ナイトセッションで-2σは3万6720円、-1σが3万7530円、-3σは3万5920円辺りに位置している。3万7000円辺りでの底固めが続くようだと、結果的には-2σから上放れる形となり、-1σ水準を意識させよう。

 もっとも、再び-2σを明確に割り込んでくると、-3σへのバイアスが強まる可能性がある。週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えて、底固めから限月交代に伴うロールオーバーを進めておきたいところである。底打ちがみられず不安定な状況のままSQを迎えると、ヘッジ対応の動きが強まりやすく、波乱の展開が警戒されてきそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で13.70倍に上昇した。足もとの低下により2023年9月以来の13.60倍を割り込んだほか、週末に米ハイテク株が買われた流れもあって、NTショートを巻き戻す動きが入ったようだ。13.60倍割れで目先的なボトムが意識されてくると、引き続きNTショートの巻き戻しが継続する可能性があろう。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はソシエテジェネラル証券が2万4957枚、ABNクリアリン証券が2万1401枚、みずほ証券が8219枚、野村証券が6806枚、JPモルガン証券が6410枚、サスケハナ・ホンコンが5015枚、モルガンMUFG証券が4034枚、バークレイズ証券が3185枚、HSBC証券が3054枚、SBI証券が2807枚だった。

 TOPIX先物は、みずほ証券が7万5345枚、ソシエテジェネラル証券が5万7311枚、ABNクリアリン証券2万4047枚、ゴールドマン証券が1万9847枚、JPモルガン証券が1万7850枚、モルガンMUFG証券が1万4924枚、BNPパリバ証券が1万2320枚、バークレイズ証券が1万1871枚、野村証券が9813枚、ビーオブエー証券が6334枚だった。

株探ニュース

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