シカゴ大豆市況=続落、中国の需要不安が強まり売り優勢に

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/03    998.00     1,006.25     997.00      997.75      - 2.00
   2025/05  1,013.00     1,021.25   1,009.75    1,011.25      - 2.75
   2025/07  1,027.00     1,035.00   1,024.00    1,025.50      - 2.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       368,223         182,267         810,943  (-    132)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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米国産大豆(3月11日発表)     単位:百万Bu
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                              2024/25年度             2023/24年度
         発表日             3/11      2/11          3/11      2/11
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     作付面積         87.1      87.1          83.6      83.6
     収穫面積         86.1      86.1          82.3      82.3
     単  収         50.7      50.7          50.6      50.6
     期初在庫          342       342           264       264
     生  産        4,366     4,366         4,162     4,162
     輸  入           20        20            21        21
     供給合計        4,729     4,729         4,447     4,447
     圧  砕        2,410     2,410         2,285     2,287
     輸  出        1,825     1,825         1,695     1,695
     種  用           75        78            78        78
     その他            39        36            47        45
     需要合計        4,349     4,349         4,105     4,105
     期末在庫          380       380           342       342
     農家平均価格        995     1,010         1,240     1,240
     在庫/消費率        8.7       8.7           8.3       8.3
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 注)作付面積=百万エーカー、収穫面積=百万エーカー、単収=Bu/エーカー、
   農家平均価格=セント、在庫/消費率は%
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*米気象庁発表の6−10日予報(3月17日−3月21日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年並〜平年を上回る。
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 大豆は続落。前日比は2.75〜1.50セント安。5月限は前日比2.75セント
安の1011.25セント。
 米農務省(USDA)発表の24/25年度期末在庫量は前月と同量に据え置かれた
が、米トランプ関税による米中貿易戦争の悪化に対する警戒感や、中国のデフレ懸念、
そして中国の米国産大豆需要減退が警戒され売り優勢となった。
 5月限は1013セントで取引を開始した後、しばらく1013.50セントを上値
抵抗線とするもちあいとなった。アジアの時間帯後半を迎えると地合いを引き締めて
1010セント台後半に浮上。シカゴの時間帯には1021.25セントの高値まで
浮上し、高値に顔合わせする動きも見られたが、米農務省(USDA)月例需給で米国
の需給見通しが前月と同量に据え置かれる一方、米中貿易戦争や中国の景気不安を受け
た中国の米国産大豆需要不安が強まり軟化。引け間際に1009.75セントの安値を
付けた後、安値に近い水準で取引を終えた。
 米農務省(USDA)月例需給で米国の24/25年度需給見通しは全項目が前月と
同量に据え置かれた。
 USDA月例需給報告において24/25年度のブラジルおよびアルゼンチンの大豆
生産見通しはそれぞれ1億6900万トン、4900万トンで前月と同量に据え置かれ
た。

 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 前線の接近に伴い3月8日から降雨が続いているが、今後も数日は降雨となるだろ
う。ただ、乾燥に見舞われた影響でリオグランデド州の早播種コーン及び大豆の作柄は
劣に近い。

<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 少雨傾向が続いているが、週後半には南部から前線が移動してくるため週後半には散
発的な降雨が続くもよう。気温は14日まで平年並〜平年を上回る見通し。

<アルゼンチン全域>
 前線の北上に伴い少雨傾向に転じている。北部では散発的な降雨が発生したが土壌
水分は再び乾燥傾向を強めている。気温は前線の通過に伴い低下しているが、今週は週
末まで降雨は発生しないため、乾燥が警戒される。

 大豆製品は、大豆油、大豆粕共に大豆の軟調に追随安。アルゼンチンの大豆生産量見
通しが据え置かれたことも大豆粕にとっては重石となった。
 大豆粕5月限は前日比0.50ドル安の301.80ドル。
今日の材料
・ブラジル産地南部では降雨が続くもリオグランデドスル州の乾燥が警戒される。
・ブラジル中部では少雨傾向だが週後半に降雨が見込まれる。
・アルゼンチン産地では今週は前線が通過し少雨傾向が続く。

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