LME市況=アルミ・銅はトランプ関税懸念で小幅高、ニッケルは大幅反落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物            3カ月物
    アルミ        2,721.55  +     4.83     2,703.00  +     0.50
    アルミ合金      2,550.50  -     1.75     2,509.00        0.00
     銅         9,751.09  -     0.51     9,783.50  +    13.50
    ニッケル      16,288.52  -   131.55    16,506.00  -   135.00
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 アルミ3カ月物は小反発。2701ドルで小安く取引を開始。アジア時間の序盤に
2707.50ドルの高値まで浮上したが、その後は上海株安が重石となり、下値を探
る足取りを展開。一時2666.50ドルまで値を落とした。米国の時間帯を迎えると
トランプ政権による鉄鋼・アルミニウムへの追加関税賦課を受けた供給引き締まりが警
戒されて上値を探る足取りに転じ、2700ドル台を回復。この日の高値圏を維持した
まま取引を終えた。
 銅3カ月物は小幅続伸。9670ドルと前営業日の終値と同値で取引を開始。アジア
時間の前半に9800ドル台まで値を伸ばす場面が見られたが、中国上海株の反落が嫌
気されて転売が出て値を落とした。欧州の時間帯に欧州株の頭重い足取りを受けて安も
みとなりながらも9720ドルを支持線になった。しかし米国の時間帯の序盤に
9713.50ドルの安値まで値を落とした。ただ、米トランプ政権による輸入関税賦
課懸念を受けた米国内需給引き締まり観測が手掛かりとなって終盤に浮上し、一時
9837.50ドルの高値まで浮上。戻り待ちと見られる売りに値を落としたが、プラ
スサイドを維持して引けた。
 ニッケル3カ月物は大幅反落。1万6690ドルで小高く取引を開始。寄り付き直後
に買いが先行し、1万6700ドルまで浮上したところで売り崩されて急速に軟化し
た。アジアの時間帯半ば以降は1万6600ドルが上値抵抗線として意識され、安もち
あいとなり、低迷したまま引けを迎えた。
今日の材料
・13日のアジア太平洋株式市場は総じて下落。
・中国上海総合指数は続落、13.20ポイント安の3358.73ポイント。
・欧州株はまちまち。トランプ大統領がEUが打ち出した報復措置への対抗として、
 欧州産ワインに200%の関税を課す可能性に言及したことで、酒造メーカーが下落。
 独・仏株価指数が軟調。
・2月の米生産者物価指数(PPI)
 結果 0.0%
 予想 0.3% 前回 0.6%(0.4%から修正)(前月比)
 結果 3.2%
 予想 3.2% 前回 3.7%(3.5%から修正)(前年比)
 結果 -0.1%
・新規失業保険申請件数
 結果 22.0万件予想 22.5万件 前回 22.2万件(22.1万件から修正)
・ドルはまちまち。ドル円は一時1ドル=147円台半ばまで下落。ユーロドルは今月10
 日以来の安値となる1.0819ドルまで下落。
・米国株は大幅安。ニューヨークダウは537.36ドル安。ナスダック指数は345.43ポイ
 ント安(1.96%低下)。
・ニューヨーク貴金属は上昇。ニューヨーク原油は反落。
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